神奈川県で生まれました。小さい頃から、絵を描くのが好きでした。絵が好きな母に連れられ、美術館へよく行っていた影響だと思います。ピンクのクレヨンを手に、大好きなお姫様の絵ばかり描いていましたね。

絵だけでなく、歌も好きでした。3歳の時に保育園の先生からもらったメッセージカードには「歌っている時のさえちゃんの顔が好き」と書かれていたほど、歌っている時は充実していました。褒めてもらえることが多くて、人前で歌うことは小さい頃から好きでした。

それなのに自分に自信がなくて、歌以外では人前に出るのが恥ずかしくって、目立ちたがりだけど人見知り。よくわからない性格でしたね。

小学生の頃は、将来漫画家になりたいと思っていました。漫画全般が大好きで、特に『幽遊白書』は何度も読みましたね。小学生位までは周りに溶け込んでいたんですが、中学生になると、こうしたアニメや漫画の趣味は、友達にあまり理解されなくなってしまいました。話が合わなくて、どう接していいか分からず、クラスの友達とは距離を置くようになっていきました。

仲の良い友達もいたにはいたんですが、休み時間はひとりで絵を描くことが多かったです。周りとうまくコミュニケーションできないことで、ますます自信をなくしていきました。学年が上がるにつれて、少しずつ周りとの接し方も分かってきたんですが、コミュニケーションへの苦手意識といったものはその後も持ち続けていました。

高校では軽音楽部に入り、バンドを組みました。歌が好きだったのに、私が選んだパートはボーカルではなくギター。本当は歌いたい気持ちもあったんですが、何せ自信がなくて。自分からボーカルをやらせてくれとは言い出せなかったんです。それでも「プリンセスプリンセス」の曲をコピーしたりと、仲間と音楽活動を楽しんでいました。

この頃には、美大に進みたいと明確に考え始めていました。舞台を観ることにハマっていて、舞台美術をやりたいと思ったんです。舞台はステージ上での演技を観るだけでなく、観客席とステージが一体となる感覚を味わえるのがたまらなく好きでした。そこに自分も加わって、舞台を支える裏方の仕事をしたいと思ったんです。