熊本県熊本市で生まれました。市内の新興住宅街で育ち、小学生の時はよく自転車をこいで、森や川などへ行き、いつも自然の中に身を置いていましたね。

メダカやエビをとったりレンゲをとったりして遊びながら、周りの農家のおじちゃんおばちゃんたちと話しているうちに、次第に農業をやりたいなと思うようになっていました。

両親とも教師でしたけど、わりと放任主義だったので、隣に住んでいる祖父母の家によく遊びに行っていました。おじいちゃんから鶏小屋の作り方を教わったり、産んだ卵を見せてもらったりして「へぇー!」と驚いたり。そんな祖父の影響もあってさらに自然への興味を深めていったのかも知れません。両親は、私のやりたいことに関してはいつも背中を押してくれましたが、その代わり自分の責任で、と、そういったスタンスでしたね。

小さい時から何となく、いわゆるオフィスレディになることはあまり想像できませんでした。なんせ「早くおばあちゃんになりたい」と言ってたくらいですから…。(笑)

中学ではテニスに明け暮れましたが、高校では、やんちゃなくせに生物部に入ったんです。でも、これがけっこうハマっちゃって。熊本を舞台とした童謡『あんたがたどこさ』の中で「せんば山にはタヌキがおってさ」という歌詞があるのですが、高校は熊本城の裏にある「船場山」にあり、せんばダヌキを研究しようなんて私が言い出して。みんなでタヌキの糞を採取すると、それをザルに入れて水で洗い、何を食べているかを調べる、みたいなことをしてたんです。そうすると意外にも、ボールのかけらとか、輪ゴムなんかが出てきて…。思い返すとこの時から、自然と人間の関わり、といったものをよく考えるようになってましたね。