「他人と住むこと」で人生が変わった

起業家・英会話・子育て支援などのコンセプトに特化したシェアハウスのプロデュースを手がける内野さん。「他人同士が一緒に住むこと」に込める思いや、その背景を伺いました。

内野 匡裕

うちの まさひろ|コンセプトシェアハウスのプロデュース
株式会社彩ファクトリーにて、
起業家・英会話・子育て等、コンセプトに特化したシェアハウスのプロデュース、
団地の活性化等を行う。
株式会社彩ファクトリー
起業家シェアハウス・X-garden Facebookページ

キッカケは英語の勉強だった


社会人になってからは、大手IT企業やITベンチャーでも働き、人間関係は恵まれていました。
事業の立ち上げやプロジェクトマネージャーも務め、仕事にもやりがいがありました。
ただ、似通った価値観の中にいて、自分の視野がどんどん狭くなっていくのではないかという不安があったんですよね。

そんなとき、英語の勉強のために外国人の方と一緒に住もうと思い、
ルームシェアを探していていて、シェアハウスに出会いました。
2・3人で住むより多い方がいいし、何か得られる物もあるかと思い40名規模のシェアハウスに住むことを決めました。
キッカケは英語力のためでしたが、そこで得たのは、人生が変わった体験でした。

年齢も性別も国籍も職業も違う人たちと一緒に暮らすことで、気付かされる事がたくさんあり、毎日が発見の連続でした。
異なる考え方を知り、視野が広がるだけでなく、多様性を理解することで、色々なことを受け入れられるようになり、
生きることを気楽に楽しめるようになりました。
また、会社員の生き方しか知らなかった僕にとって、
起業家やフリーランスの方と間近で触れ合えたのは大きな転機となりました。
外の交流会で聞くような良い話だけではなく、

「こんな大変なことがあって、こんな風に努力していて、でも、自分にとってはこっちの方がずっと大切で、
トータルでは今すごくバランス良く幸せに生きてる」

みたいな飾らない本音を聞くことができました。
その「生き様」を間近で見ていたからこそ、

「自分にもできることなのかもしれない」

と、リアルに感じられる新しい選択肢が加わりました。
どれも、「住まいを共にした」からこその深い体験だったのだと思います。

シェアハウスが持つ価値を、まっすぐ世の中に届けたい


そんな原体験があったからこそ、世の中のイメージとのギャップがもったいないと思いました。
自分と同じような悩みを持ち、毎日を楽しみきれない若者にとって、
この環境はすごく価値があるのに、それが伝わっていない。
なんとかこの価値をまっすぐ届けられるよう、形を変えて世に出したい、
そんな思いで事業化を決めました。
それ以来、新しいタイプのシェアハウスが生まれる度に、勉強のつもりで10軒に渡り住み、200軒以上見学して回り、
世の中に「胸を張って言える豊かな暮らし方」として認めてもらえるためには、
デザインやコンセプトがとても重要だと考えました。

同じ目的をもつ者同士だからこそ、相乗効果の深さがある


現在は、起業家・英会話・子育て支援など、特定のコンセプトに特化したシェアハウスの企画・運営をしています。
単純に設備をシェアするだけでなく、コンセプトをつくる事で、同じ目的をもち、高いモチベーションをもつ方が集まっています。
その中で、入居者同士が積極的に交流し合い、刺激を与え合い、行き来する情報や共にするイベントから、深い相乗効果が生まれています。
多彩な情報や刺激に触れながら、自然と人生の選択肢が増えて、
「この環境があって人生変わったよ」って言ってもらえたら最高です。
今後は、シェアハウスのような「人のつながりを楽しみ、より多彩な気づきを得られる環境」を、
年配の方、家族連れの方、地方や海外にも提供していきたいと考えています。
団地活性化や街のコミュニティ設計にもチャレンジしていきたいですね。

2014.02.02

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