僕は神奈川県川崎市で生まれ育ちました。勉強はわりと得意な方で、中学受験して私立の中高一貫校に進学。将来は、サラリーマンにはなりたくないと、何となく思っていました。

高校2年生の時に、海外旅行に行くために初めて飛行機に乗りました。その時、「空を飛ぶのってすごいな」と感じ、深く考えずに将来はパイロットになろうと決めました。パイロットなら、サラリーマンっぽくない働き方だとも感じたんです。ただ、進学校に通っていたこともあり、大学は航空大学ではなく、色々勉強できそうな文系の大学に進みました。

将来は英語を使うだろうし、自分の世界を広げたいと思っていたので、大学4年生の1年間は交換留学に行こうと考えていましたが、その前の3年生の夏に、3週間ほど海外へ一人旅に出ることにしました。スノーボードが好きだったので、行き先は日本の夏にスノーボードができるニュージーランドにしました。

しかし、現地には想像以上に日本人が多くて、最初はげんなりしてしまいました。雪山に人生を懸けているような人が集まっていて、小さな町に100人以上は日本人がいたんです。何のために海外に旅に出たのかと思いましたね。

ところが、そこにいた人たちは、これまで自分が出会ったことがない価値観を持っていて、大きな衝撃を受けました。テストで高い点数が取れるとか、お金を多く稼げるとかではなくて、「自分のスタイルを持つ人」がカッコいいという空気。みんな自分の軸を持っていたんです。それも、「将来の仕事のために」というキャリア的な思考ではないんですよね。

そんな人たちと話すと、今までいかに狭い価値観の中で生きていたかを実感し、見えていた世界がガラッと変わりました。また、彼らは生き方だけでなく、スノーボーをする姿もとにかくカッコよくて、僕自身、彼らのようになりたいと思いました。