私は長野県長野市に生まれ育ちました。自然豊かな環境に恵まれていたため、小さい頃から友達とスキーをしたり山に行ったり、身体を動かして遊ぶことが好きでした。

また、私が幼い頃から母が病院に通う機会が多く、行って帰ってくると元気になっていることもあり、小学生頃から漠然と医者に憧れを抱くようになりました。人の役に立つ仕事はいいなと感じたんです。

とはいえ、興味関心がはっきりしたタイプだったこともあり、高校ではたまに授業に出席しないこともあり、さぼって映画を見に行ったらばったり弟に会う、なんてこともありました。中学生くらいまでは無邪気にスキーを楽しんでいたのが、高校になってからは格好を気にし始め、映画やファッションに関心を持っていましたね。

加えて、母の入院以来私が家事一切を行っていたため、限られた勉強時間の中で医学部を目指すために、受験科目が少ない大学を受けました。大学に入学してみると、最初は医療以外の分野の授業も多く、高校の授業を難しくしたような雰囲気だったので、もっと医者らしい勉強をしたいなという思いがありました。また、上京して初めての一人暮らしはとても自由に感じていましたが、遊びに出かけたい反面、そのお金もないので、まじめに授業に出ようという面もありましたね。

また、家庭教師のアルバイトはしながらも、とにかくお金がなくてその心配ばかりしている大学生活でした。仕送りをもらっている立場でしたから「足りない」とは言えず、月末近くには電気が止まるなど、お金に追われることが多かったです。

大学を卒業し研修期間を終えた頃から山登りに行くようになりました。子どもの頃は地元の山を登ることはあっても、登山というほどではなかったのですが、北アルプスの紅葉が見たくなって出掛けてみようと思ったのが始まりです。

登頂した時の達成感は大きく、「来てよかったな、自分でも登れたんだな」と感じられるのが嬉しかったんです。次第に岩山や雪山等美しい山に登ってみたいという思いも生まれるようになりました。そのために、必要な技術を身につけるようにもなっていき、少しずつ楽しみ方の幅を広げていきました。