私は兵庫県姫路市に生まれ、小さい頃から古くから残る物に関心があり、お城や街道・化石や恐竜等に関心を持つ子どもでした。元々、3歳ぐらいの時に誰かが持っていた葉っぱの化石を見て以来、「こんな古いものが残っているんだ」と驚きを覚えたんです。また基本的に、当時の時代や人の行動を想像することが面白く、地元の古い街道を見ると、「ここに人がいたのか・・・」と思いを馳せていました。

ただ、中高と進学していく中で、周りにはそんなことを話している友人がいないことに加え、そういった分野を仕事にすることを考えても、お金に繋がるイメージを持てずにいました。

そのため、職業としてのビジョンはあまりないものの、人がやっていないことに取り組みたいという思いから、高校卒業後は広島大学理学部に進学し、地質について研究をすることに決めました。

ところが、実際に入学して研究室に入るタイミングでちょうど古生物の分野の教授が退官されてしまい、結果的にはある地域の地質的な生い立ちを研究することに。残念ではあったものの、気持ちを切り替えて、学部の卒業後はそのまま大学院に進学することにしました。理系のため周りでも院進学が多かったことに加え、就職が厳しい時代背景もあり、すぐに企業で働くことは頭にありませんでしたね。

また、学部時代からフランス料理屋でアルバイトを始めたことも、私の仕事に対する考え方に大きな影響を与えていました。一緒に働く中で料理人の方の仕事はすごく過酷で、最初はなぜ皆この仕事をしているのだろうと考えていました。

しかし、職場の方々がやりがいをもって仕事に取り組んでいることを目の当たりにし、非常に魅力を感じたんです。この人たちの仕事は人を笑顔にする、と。自分自身、厳しい環境ではあったものの、仕事の楽しさも見つけることができ、次第に気持ちが変わっていきました。

その経験から、将来は自分もやりたいことをやってみたほうがいいんじゃないかと考えるようになっていきました。チャレンジをして、やるだけやってみてから諦めたいと。

そして、自分にとってのチャレンジは、機会が無く真剣に追いかけずにいた恐竜についての研究を、先進国である海外で勉強してみたいというものでした。アルバイトでの経験から、様々な人の生き方を知ったこともあり、ぼんやりとですが、将来は周りが諦めてしまうようなことにも挑戦し、海外で仕事をしてみたいと考えるようになっていきました。