私は福岡県で生まれました。母は教育熱心だったので、たくさんの習い事をさせてもらい、幼稚園から私立の学校にも通い始めました。その学校はキリスト教系の学校だったので、小さな頃から「平和」とか「戦争」といったものを身近に感じられるような教育を受けていました。

中学からは別の私立の学校に通い始めましたが、その学校もキリスト教系で、修学旅行は沖縄に平和学習に行きました。しかし、それまで学校で勉強してきたことと、実際に現場で話を聞くのでは大きく違い、ショックを受けてしまったんです。教科書では「沖縄戦」と一言で済まされてしまっていることの裏側にはたくさんのことがあり、特に、現地で聞いた「戦争がないことが平和ではない」という言葉は心に強く残りました。

この時、教科書で学ぶことと、実際に起こったこと・現場で学べることに大きな隔たりを感じました。子どもにとっては学校で習うことが全てですが、それは実際に起きたことの一部でしかない。この時は、それならば、自分が受けている教育には意味があるのか?と疑問に思ってしまったんです。また、修学旅行後の体験記では、現地で学んだ戦争のことをしっかりと書く生徒は少なかったので、尚更そう思ってしまったんですよね。

そして、どうして現在の教育システムが作られたのか知りたいと思い、教育思想を学べる大学に行きたいと考えるようになりました。あまり一般的な学問ではないので、学べる大学は限られていたものの、一浪の末、京都の立命館大学に入り、希望の研究ができることになりました。