化粧品販売員からキャリアコンサルタントへ。女性が輝いて生きるサポートに込めた想い。

【人生の転機を支える人間力 特集】医療系人材に特化した人材紹介事業を行う「医療ワーカー」との協力でお送りする特集です。看護師向けのキャリアコンサルタントを務める勝本さん。女性がキラキラ働く環境への憧れから大手化粧品メーカーに就職するも、一生働くつもりで入った企業を離れ、新たな環境での挑戦を決断。背景にはどんな思いがあったのか、お話を伺いました。

勝本 純子

かつもと じゅんこ|看護師へのキャリアコンサルティング等
看護師や介護士等、医療系人材に特化した人材紹介事業を行う「医療ワーカー」(TSグループ)にてキャリアコンサルタントを務める。

※この特集は、株式会社TS工建の提供でお届けしました。

医療ワーカー(TSグループ)では、更に成長を加速する為、看護師紹介事業部の強化しています。 今年は飛躍的に会社を成長させる為、将来の経営陣の一角を担う「第二創世記メンバー」を募集中です。

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女性がキラキラ働く環境への憧れ


私は神奈川県横浜市に生まれ育ちました。小さい頃から百貨店や美容院に連れて行ってもらうことが好きで、女性が輝く非日常的な空間に憧れを抱いていました。そのため、学生時代から美容業界やブライダル業界に関心を抱くようになり、将来は女性がキラキラ働ける仕事がしたいなと考えるようになりました。元々、祖母が離婚をして苦労し、母が寂しい思いをしていたらしく、その分私たちの家庭に愛情を尽くしてくれたこともあり、祖母や母など、女性に対しての尊敬が根底にあったのかもしれません。

高校を卒業後は、もっと視野を広げたい・世界について知りたいという思いから、大学に進学することを決めました。実際に、大学に入ってからはシンガポールやマレーシアの幼稚園や孤児院でボランティアをしたり、結婚式の演出の仕事をしたり、資生堂の「カンガルースタッフ」という育児期の美容部員の方のサポート業務に挑戦したりと、幅広く活動をしていきました。どれも、女性や子どもに関わることを軸にしており、これまでやってみたいと思ったことに実際に取り組むことで、自分自身の方向性を考えられたらという気持ちでした。

そして、それらの活動は思った通りとても楽しいものでした。学生のバイトという範囲を越えて、本社の研修に参加させてもらえる機会等もあり、女性や子どもに携わる職場で働きたいという思いはより一層強くなっていきました。そのため、就職活動ではウェディング業界や子供服・ベビー用品メーカー・化粧品業界などを見て回りました。手に職を付けるという考え方も一つだなという思いもありましたが、専門ではなく大学を選んで様々な経験をしてきたこともあり、総合職としてジェネラリストを目指そうと決めたんです。

その後、地元横浜に本社拠点を構える大手化粧品メーカーに就職を決めました。大学時代の経験を活かせるのではないかという期待がありましたし、それが地元企業を盛り上げることにも繋がればという思いもありましたね。

入社後は銀座の旗艦店で働き始めました。正直、就職活動を終えて目標が無くなってしまい無気力になっていたのですが、素敵な上司やロールモデルとなる先輩にも巡り会うことができ、メイクアップやスキンケアのイベント運営等、思った以上にやりたいことができ、うまく仕切り直すことが出来ました。周りと比べて落ち込んでしまうこともありましたが、周りの評価を気にしても自分は成長しないと考えてからは、自分ができることを精一杯やろうという気持ちに変わっていきました。

何より、直接接客したお客様に喜んでもらい、笑顔になる瞬間に立ち会えることがすごく嬉しかったですね。やっぱり、目の前の人を笑顔にすることが好きなんだと再認識しました。

26歳、大好きな職場を離れて新しい挑戦へ


しかし、非常に充実した環境ながら、次第に物足りなさを感じるようにもなっていきました。化粧品の販売はどうしてもその場きりになってしまうのですが、もっと女性の人生に深く関わりたいという思いがあったんです。何か、女性を支えるためにもっとできることはないのかと。また、20代中盤で力を付けたいという思いもあり、より成長につながる環境に身を置きたいという思いもありました。

とはいえ、仕事も職場も好きで、ずっと働こうと思って入社をしていたため、どこかいい会社があればという感覚で緩やかに転職活動を始めることにしました。それからは、新卒の就職活動と同じく、女性のライフスタイルをサポートできる仕事を色々と見ていきました。やりたいと持ったら動いてしまう性分だったので、興味があるものはすぐに話を聞きにいっていきましたね。

すると、その中で看護師の転職を支援する「医療ワーカー」というサービスのキャリアコンサルタントの求人を見つけたんです。実は、大学生時代に後輩の就職活動支援を行っていたことがあり、キャリアカウンセリングには元々関心を持っていました。私自身、同じように先輩に手伝ってもらって納得いく環境を選ぶことができたため、後輩の役に立ちたいという思いから、相談やES添削等をしていたんです。その中で、人の人生に直接携わることに喜びを感じたため、その仕事は非常に魅力的に感じました。特に、看護師は女性の方が多いため、自分のやりたいことに繋がっているんじゃないかという感覚があったんです。

会社に残る選択肢もあったのですが、新しいことに挑戦して力をつけたい・女性の人生のサポートにより深く携わりたいという思いから、26歳のタイミングで転職を決めました。迷いはありませんでしたね。

周りに支えながらの試行錯誤


新しい環境では、求職中の看護師の方にキャリアコンサルタントとして相談にのり、電話・対面での面談を経て希望に合う求人を紹介し、実際に面接にも同行し、入職後のフォローを行うという業務に加え、病院やクリニックへの営業も一貫して行っていました。中でも法人営業自体は経験が無かったため、自分のできないことにぶつかる毎日でした。

営業でもカウンセリングでも、どんなことを話そうかと頭が真っ白になってしまい、何も話せないこともあり、挫折を感じることもありましたね。特に、看護師さんとの面談では、言われるがままのご用聞きになってしまうこともあり、良い成果につながらず、自分の無力さを悔しく感じました。

それでも、周りの先輩がサポートして助けてくれる環境だったこともあり、ゼロからやっていこうという考えるようになり、少しずつですが仕事に慣れていきました。また、新しい環境でも、過度に他の人と比べすぎないようにして、自分の目の前のことに丁寧に取り組むことを積み重ねていったんです。初めての法人営業、そして、相手の方の人生に関わるキャリアコンサルティングに一喜一憂しながらも、試行錯誤を続けました。

女性の人生をサポートするために人間力を磨く


入社して3年目を迎え、少しずつですが、自分のビジョンに近づいている感覚があります。やはりキャリアコンサルティングは、女性の人生をサポートすることに直結している感覚がありますし、一人一人と信頼を築くことができたと感じられる瞬間はすごく嬉しいですね。看護師さん側もエージェントを選べる時代だからこそ、「勝本さんに相談したい」「あなたが言う所ならどこでもいいわ」と言っていただけることは本当にありがたいです。特に、私自身のモチベーションや気持ちの持ち方が看護師さんに伝わり、反応や成果に繋がるため、自分を試される環境だと感じます。

私は神奈川県内の医療施設を担当し、看護師の方は20代から60代まで、正社員から非常勤の方まで幅広くいらっしゃいます。前職では均一な化粧品を扱っていましたが、それぞれ全く異なる人に関わり、その魅力を売り込むということが面白さであると同時に難しい面でもあります。

だからこそ、やはり看護師の方が納得して入職していただけることが一番嬉しいですね。それが病院にとっても長期的に働くことにつながると思うんです。そういった選択のために、私は看護師さんの一番の理解者になれるよう務め、とにかく丁寧に接すること、否定はしないこと等、当たり前のことを大切にできるようにしています。人の気持ちは常に変わってしまうからこそ、合わせて流されてしまうのではなく、深くまで理解した上で人生の選択のサポートが出来ればと考えています。

これからも女性の人生をサポートするという軸を変わらず追求していきたいですね。また、会社自体大きくなっていき、後輩も少しずつ増えているので、私が先輩にしてもらったように、自らの経験を伝えることで、少しでも恩返しが出来たらと思います。

2015.08.06

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