私は群馬県で生まれました。両親ともに音楽が好きだったこともあり、4歳の頃からYAMAHA音楽教室に通ってピアノとエレクトーンを習っていました。特に、色々な音を出してカッコよくアンサンブルできるエレクトーンが好きでした。

また、小学生の頃から吹奏楽や合唱も始めました。ただ、管楽器はあまり得意ではなかったので、長続きはしませんでした

それでもエレクトーンは続けていて、次第に周りからは、「音大を目指すのか」と聞かれるようになりました。ただ、音楽はあくまで趣味だったので、プロの演奏家や音楽の先生になろうとは考えていませんでした。

高校生の時には地域のボランティア活動に熱中していましたね。学外で知らない人と触れ合えるのが面白かったんです。また、将来は理系の大学に進み、コンピューターに関わりたいと考えていました。父が昔からパソコンを使っていたので、何となく興味があったんです。

そんな生活を送っていた高校3年生の5月に、母から「音楽療法」について聞かされました。母は昔ピアノを弾いていたこともあり、「若かったら私がチャレンジしてみたいくらい」と言っていたんです。その言葉に私も興味を持ち始め、母の買ってきた音楽療法の本を読むと、面白そうだと感じました。

それまで、音楽は「演奏する側か、聴く側」「教える側か、教わる側」しかないと思っていたので、それ以外の関わり方があることに驚いたんです。また、私自身、音楽の中に「居場所」を感じていたこともあり、そういうものを他の人にも提供できるんだと。とは言え、面白そうだとは思いつつも、進路を変更しようとは思っていませんでした。

ところが、音楽療法の話を周りにしていると、学校の先生に「音楽の話をしている時が一番楽しそうにしているよね」と言われたんです。

「そうなのかな?」と思いつつも、母には反対されると思い、試しに「音大に行きたいって言ったらどうする?」と聞いてみました。すると、「いいんじゃない?」とあっさりと言われてしまって、「じゃあ音大に行こう」と進路を変更することに決めたんです。