ビジネス感覚を持つエンジニアが活躍する場を。40歳から始める、成長と還元を両立する仕事。

【エンジニアの新しい働き方「ビジネスアーキテクト」】「つぎのアタリマエをつくる」というミッションのもと、後払い決済・企業間決済サービスの運営を行う株式会社ネットプロテクションズとの協力でお送りする、エンジニアの新しい働き方の特集です。ネットプロテクションズにて、ビジネスアーキテクトグループのマネージャーを務める山下さん。大手SIerから事業会社を経て未上場ベンチャーに飛び込んだ山下さんが、ご自身の経験を元に考える、エンジニアが活躍できる環境とは?お話を伺いました。

山下 貴史

やました たかし|決済サービスのビジネスアーキテクト
後払い決済サービス「NP後払い」・企業間決済サービス「FREX B2B後払い決済」の運営等を行う株式会社ネットプロテクションズにて、ビジネスアーキテクトグループのマネージャーを務める。

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※この特集は、株式会社ネットプロテクションズの提供でお届けしました。

就職氷河期、可能性を感じたIT業界へ


私は大阪に生まれ、小学校以降は東京で育ちました。中学高校と都内の学校に通い、あまり将来のことは考えていない、所謂普通の高校生でした。

卒業後の進路を考えるようになると、理系が苦手だから文系、物事の動きを大きく捉えて考えるようなことが好きだから経済学部、といった調子でした。特に、面倒くさがりで、物事を効率よく手数を少なくこなしたい性格だったので、マクロ的な構造を考えるような学問が性にあっていましたね。

しかし、1浪して慶應大学の経済学部に入学すると、勉強というよりはサークルやアルバイトに打ち込む日々を過ごし始めました。同じ高校から現役入学していた友人の誘いからテニスサークルに入り、出席率はそこまで良くなかったものの、途中からは部長に任命され、OB、OG含め100名以上のサークルをまとめることに。元々率先してリーダーになるようなタイプでは無かったのですが、人が活躍する環境を作ることにやりがいを感じるタイプではあったので、充実した経験でした。

また、アルバイトではカフェやコンビニに始まり、司法書士の事務所やカード会社の督促情報整理等、様々な業種を経験しました。

その後、大学3年になり就職活動を迎えると、バブルが崩壊し終身雇用は終わりだという風潮があり、就職氷河期だったこともあり、「何か手に職をつけたい」というぼんやりとした思いがありました。

また、Windows95の発売など、インターネットの潮流が出て来ており、アルバイト等でPCに触れる中で、その可能性を感じていたこともあり、色々なものを作る中でITは欠かせなくなっていくだろうと感じ、IT業界を志望するようになったんです。

とはいえ、周りは皆金融や商社に進む学生が多かったので、知識の無い分野に進むことへの不安はありましたね。そこで、経験が無くても暖かく見守って育ててくれそうな大手企業を志望し、NTTソフトウェア株式会社というSIerに就職を決めました。

営業からエンジニアを経て事業会社へ


入社後は新卒研修を経て関西支店の営業部門に配属となり、大阪で文書管理のパッケージソフトを販売する業務に携わることになりました。一通り研修はするものの、それが終わると四季報を渡されて各自アポを取るという流れで、一生懸命営業をするも中々受注に繋がらず、少し凹みましたね。

しかし、よく考えればまだ新米の自分がすぐ売れるはずもないよな、と当たり前のことを教わったような納得感もありました。また、そもそも自分が扱っている商品のメカニズムを理解しておらず、そのパッケージソフトがどうやって作られているか分かっていなかったんです。

ちょうど入社して半年のタイミングで、そのまま営業を続けるか、開発の部署で技術を学ぶか選択することができたのですが、お客さんに売る際に、自分で構造を理解できていないもどかしさを痛感し、まずは技術系の部署に入り、メカニズムを理解することに決めました。

営業マンから、エンジニアへの転換でした。

実際に開発のプロジェクトに参加すると、NTTグループの仕事ということもあり、関わるメンバーは500名以上、3年から5年で区切ってシステムを作っていくような、文字通り大規模プロジェクトで、何もかもが新しく新鮮な気持ちでしたね。

営業としてお客さんと話をしたり外に出る楽しさも感じていましたが、開発に回り、チームでものづくりができることにも面白さを感じるようになりました。個人としても、初めてコードを書き、ベンダーさんとも連携しながら仕事を進めていき、「開発ってこういうプロセスなんだ」ということを学んでいき、毎日勉強する日々でした。

その後、中小規模の案件にも携わり3年ほど経つと、東京に戻り、クライアント企業に伺い、要件を詰めながら開発のマネジメントを行う、プロジェクトマネジメントに携わるようになりました。

すると、自分自身知識や経験がついてきたことで、お客さんが作るものに対し、「もっとこうしたらいいのに」と意見を持つようになってきたんです。ただ、立場上、その意見が反映できない部分もあり、批判だけなら誰でも出来るというもどかしさもありました。また、自分で作ったプロトタイプが世に出ないこともあり、何か社会に対し価値を発信したいという気持ちも抱えるようになったんです。

そこで、次第に自分自身が作るものを決める、事業会社に行きたいと考えるようになっていきました。そして、ずっと携わって来たITを軸に候補を探していき、31歳のタイミングで、インターネット広告ビジネスを行う、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)へ転職を決めました。市場自体の伸びや、会社のスピード感に惹かれての決断でした。

新しい環境で見いだしたやりがい


新しい環境は、会社自体が300人弱、IT部門は20人前後と、それまでの大きな組織とは全く異なるものでした。様々な意思決定に際しての手続きが細かに整備されていた前職に比べ、スピード感を持って意思決定をしていくことができる環境でしたね。

それでも、開発経験やノウハウなど、そのまま知見を転用できる部分も多くありましたし、自分たちの会社で商品を作っていくような感覚は期待通りでした。特に、業務の裁量が大きいため、開発以外にも営業やオペレーション、財務や法務まで関わることができ、視野が広がっていき、やりがいを感じる日々でした。

そして、3年ほどかけてある商品の開発が一区切りつき、今後のキャリアについて考えていると、ちょうどそのタイミングの組織編成で、マネージャーをやってほしいという依頼を受けたんです。これまで業務でマネジメントに携わったことはなかったものの、学生時代からの経験もあり、開発部署のマネージャーとして働くことに決めました。

元々、会社としてやりたいことに対し、開発リソースが足りていなかったので、組織作りに力を入れ、エンジニアが活躍できる環境を作っていくための場作りをしていき、その後は子会社の取締役CTOも兼務することになり、会社の成長を開発を司る管理職として支えることに打ち込んでいきました。

そんな風に、実際にマネジメントに携わる中で、人が活躍する環境を作ることにやりがいを感じることを再認識しましたね。特に、「ITに携わる人の働き方」については、自分でも強く関心を抱き、考えるようになっていきました。

40歳目前の転職、ITとビジネスの垣根なく事業開発を


しかし、そんな風に働く中で、ある時ふと、「このまま広告で仕事をしていくのかな?」という疑問を感じるようになったんです。

他の分野の事業に挑戦してみたいという思いに加え、裁量が大きい環境で働かせてもらって来たからこそ、いくつかの商品開発に従事するのではなく、事業開発全体に関わりたいという思いがありました。特に、エンジニアではあったものの、ビジネス面との垣根なく働いてみたいと考えるようになったんです。

また、40歳を目前に控え、より若い人に自らの知見を還元していきたいという感覚を抱くようになったのも一因でした。逆に、「今の若いやつは・・・」と語るような老害になりたくない、という気持ちも強く感じていました。周りにそういった方がいた訳ではなかったものの、自分自身の将来に危機感はありました。そこで、若い社員がより裁量を持って活躍するような環境で、自分自身刺激を受けながらもう一度成長していきたいと考えるようになったんです。

そこで、ビジネスとITの垣根無く働くことができ、若い社員が活躍する環境、かつ、これまで未経験だったベンチャーに挑戦してみたいという思いから、ネットショッピングや企業間取引の決済サービスを提供する、株式会社ネットプロテクションズに転職することを決めました。

2回目の転職、39歳のことでした。

ビジネス感覚をもったエンジニアが活躍できる環境作りを


実際に入社してからは、「ビジネスアーキテクト」というグループで決済サービスの開発や保守運用を行っています。開発といっても実際に手を動かす部分はパートナー企業に強力してもらうことが多く、文字通り、サービス設計や「作るものを決めること」が機能の仕事に従事しています。

例えば直近では、社内の消費者向けの決済サービスと企業間の決済サービスの2つに対し、それまでは縦割りでシステム開発を行っていたのを、事業横断的に開発計画を立て、設計を行い、リソース配分を行っていこうという挑戦をしています。

というのも、今後新しく事業を立ち上げていく中で、その都度似たようなシステムを作ることは効率が悪いため、「初期セット」のようなものを作れれば、次の事業の挑戦にもIT資産を活かしていくことが出来ると思うんです。もちろん、横断的な意思決定であるが故にスピードが遅くなってしまう面もありますが、ベンチャーの強みは保ちながら、バランスを取って挑戦していきます。

また、ビジネスアーキテクトという機能自体のように、エンジニアがビジネス感覚と裁量を持って活躍できるような環境を作っていきたいという思いもあります。やはり、自分自身様々な業務に携わる中で、お客さんのことやオペレーションのこと等、幅広い範囲を抑えているエンジニアの方が強いと思うんです。

特に新しい環境では、若いメンバーの優秀さを感じるからこそ、そんな力を養うためにも、ITとビジネスの垣根無く働けるような場を作っていけたらと思います。

営業からエンジニアに回り、事業会社のシステム開発を経験し、現在は、事業開発全体にITの領域から関わる新しい働き方に至りました。

今後も、自分自身がプレイヤーとして現場で事業開発に関わりつづけたいですね。

2015.04.27

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