旅する人を増やし、経験を積んで欲しい!剣道に打ち込んだ僕の目指すもの。

旅する日本人を増やすため、「旅人リオ」として一箇所に留まらず旅をしながら働く宮川さん。小さい頃から自分で事業をやることを考えつつ、何をやるか考え続けて行き着いた答えは「旅」でした。そんな宮川さんにお話を伺いました。

宮川良介(旅人リオ)

みやがわ りょうすけ|旅に行きたい人を増やす
別荘ビジネスコンサルタントとして活動しながら、旅人を増やすため、自ら旅する生活を続ける。

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剣道に打ち込む


私は千葉県の柏市で生まれました。
父が通訳の仕事をしていて、日本人であれば日本武道を学んだ方が良いとの考えから、幼稚園の時に剣道を始めました。

全国でも有名な道場で、週3で朝練をして週5で夕方の練習があり、
周りの友達がゲームなどで遊んでいる中、練習をするのは嫌だと思うこともありました。
ただ、道場の仲間もいたので辞めずに続けていき、
小学校高学年にもなるとレギュラーとして試合に出られるようになっていきました。
全国で準優勝することもあり、中学も道場のみんなと一緒に剣道が強い学校に進学しました。

当然剣道漬けの生活でしたが、一方で一生剣道を続けるわけではないと感じていたので、
勉強もそれなりにするようになっていきました。
高校もインターハイで優勝するような東京の高輪高校に進学し、
内申点を気にして勉強はやりつつ、部活一本の生活を送っていたので、青春なんてありませんでした。

ただ、大学に入ったら華やかな生活をできると夢見て、
高校3年で部活を引退してからはこっそりとアルバイトをしてお金を貯め始めていたんです。
また、母親に「年収1000万円なんかで満足したらダメ」と、もっと大きい規模で成功するよう教育されていたこともあり、
将来はサラリーマンになるイメージはなく、経営者になったり、お金が回る仕組みを作るだろうと考えていて、
大学では将来何の事業を興すかを探そうと思っていました。

海外には絶対に行ったほうが良いという助言


大学は指定校推薦で成蹊大学に進学しました。

六本木のクラブや飲食店、渋谷のアパレルショップなど、様々な場所で掛け持ちでアルバイトをしていきました。
大学にはあまり行かず、点数だけを取りに行く程度でしたね。
剣道から離れた開放感から遊びたい気持ちも強くありましたが、
働かないと不安になる性格だったようで、結局アルバイトばかりするような生活だったんです。

また、飲食店でのアルバイトを通じて、様々な経営者などの方とも知り合い、
よく色々な話を聞かせてもらうようになりました。
すると、みんな口々に言うのが、見識を広げるためにも「絶対に海外は見ておいたほうが良い」ということだったんです。
そこで、大学卒業後はニュージーランドに留学することにしました。
元々就職をする気はありませんでしたが、
その出会った人たちに「就職なんてしなくても大丈夫だ」と言われて後押しをしてもらいました。

将来のことに関してはあまり具体的に考えていませんでしたね。
やりたいことはいつか見つかるだろうと考えていたので、焦ってもいませんでした。

そして、全てのテストを終えた2月のタイミングでワーキングホリデーのビザを取り、
ニュージーランドに向かいました。

世界中を旅して周り、語学が得意だと気づく


初めての海外で、ホームステイ先についた瞬間、大草原が広がっている景色を目にした時、
「これが海外か!」とわくわくしましたね。
一人でその草原を走り回るほどでした。

ただ、英語を喋ることができず、最初は苦労しました。
そこで、猛勉強していくうちに、すぐにコミュニケーションには困らないようになり、
4ヶ月ほどで語学学校の一番上のクラスにまで上がることができました。

ところが、冬になると寒くて集中する環境を作れないことに、ストレスを感じるようになっていったんです。
元々、自分を追い込んで何かをやるのが好きだったので、英語にも全力で打ち込める環境でを作りたかったんですよね。
また、知り合った人に、旅した方がスピーキングの力は伸びると言われたこともあり、
バックパッカーになることを決め、まずはフィジーに行くことにしました。

ただ、フィジーは南国のリゾート地でお酒も安く、ひたすら遊ぶ1ヵ月を過ごしました。
とは言っても、とにかく人に声をかけまくり、スピーキングの力は磨いていました。
また、その後はサモアに行こうと考えていたのですが、
出会う人みんながオーストラリアの良さを説いてくるので、それならばとオーストラリアに行くことにしたんです。
それからも、出会う人が色んな場所をおすすめしてくれるので、
全部行こうと、東南アジアを周り、アメリカに行き、ヨーロッパにも入りました。

スペインやフランスに長期滞在している間は、現地の言葉も勉強しました。
言葉を知ると日本のカタカナ言葉が「フランス語だったんだ」とか発見があって面白かったし、
英語以外も使えるのがカッコいいと思っていたんです。
また、語学を修得するのが得意だということにも気づきましたね。

そしてお金が尽きたので一度日本に戻り、語学コンサルティングや為替取引の運用で1ヶ月ほどでお金を貯め、
イタリアでも3ヶ月ほどホテルの受付で働いたり語学を勉強し、2014年の2月に正式に日本に帰国しました。

情熱を注げるものは旅でした


その後は日本でお金の運用などをしつつ、何をやろうか考えていき、
梅雨の時期に雨を避けるため、北海道まで自転車旅をしてみることにしました。
すると、この旅では様々な仲間ができ、みんなで一緒に自炊をしたりするのがすごく楽しいと感じて、
「こういう旅もあるんだ」と素直に思うことができました。

そんな経験をしていくうちに、自分が情熱を注げるものは「旅」しかないと感じるようになっていきました。
お金の運用など、パソコンに向き合っている仕事は面白いとは思えたなかったんです。

そして、旅を商品にしようと思いつつ、何を売るか分からなくて探していると、
全国の別荘を使えるようになるリゾート会員権の営業代行の仕事を見つけました。
会員になると格安の旅行もできる特典があるので、間接的に旅人を増やすこともできるので、やりたいこととも一致していたし、
「営業代行ですら成功できないと、自分のビジネスで成功するはずがない」と言われていたこともあり、この仕事をやることにしたんです。

それと同時に、より多くの人が「旅に出たい」と感じるために、
自分自身が常に旅をしながら生きるスタイルも始めました。
行きたい場所を決めて、そこの近くのターミナル駅などで人と会って仕事をする、そんな生活です。
そのため、東京に留まることは少なく、日本中の世界遺産を見たり、常に行きたい場所に移動しています。

日本の素晴らしさを海外に伝えたい


今後はいくつかやりたいことがあり、1つは日本に来る外国人を増やすことです。
世界各国を旅する中で、日本の文化や人の素晴らしさを感じることが多くあり、
海外の人にその素晴らしさを体験して欲しいと考えているんです。
そのために、まずは世界中で日本食のレストランを出したいと考えています。
海外にも日本食レストランはありますが、多くは日本人でない人がやっていて、本当の日本食とはまた違う味になっています。
もちろん、ローカライズした日本食もあって良いのですが、本当の日本食のレストランも海外に展開したいんです。
そこで日本の良さを知った人に実際に日本に来てもらい、この素晴らしい文化や生活を体験してもらえたらいいと思います。

また、旅をする日本人を増やしたいという思いも強く持っています。
旅の経験値は人を成長させ、ビジネスにも活きてくるし、人として寛容にもなれます。
より多くの人が旅に出たいと思ってくれるように、私自身の姿を見て欲しいと思っています。
そのために、旅人YouTuberとして、新しくチャンネルを始める予定です。

旅をしたことで私自身色々刺激を受けたし、価値観も変わっていきました。
特に、色んなものがあるという「振り幅」を持つことができたのは大きいと思います。
旅をするのも、バックパックで行くのも良いし、パッケージツアーで行くのでも良くて、
自分にあった、好きな方法で行けばいいと思うんです。

そういう価値観の変化が色々な人に訪れるように、旅する人が増えてくれればと思います。

2015.02.27

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