大切な仲間と、好きな仕事で生きていく。みんなにとって、オンリーワンの価値提供を。

韓国No.1検索サイト「NAVER」の国内唯一の代理店であり、地域振興事業やスポーツマーケティング事業など、幅広い事業を行っている窪島さん。成長産業で仕事がしたいと、激動のIT業界でトップを走る会社を経験し、ご自身で会社を立ち上げるまでには、どのような背景があったのかお話を伺いました。

窪島 剣璽

くぼしま けんじ|インターネット事業、日本フレスコボール協会会長
インターネット事業(Web開発、アプリ開発、サービス開発)、韓国最大手検索サイトNAVERの国内唯一の広告代理事業、
フレスコボールを中心としたスポーツマーケティング事業、
神奈川県三浦海岸の海の家「夏小屋」の運営を通じた地域振興事業などを行う株式会社凌芸舎の代表を務める。
その他、一般社団法人日本フレスコボール協会の代表も務める。

株式会社凌芸舎(ホームページ)
一般社団法人日本フレスコボール協会
海の家夏小屋

父親の背中を見て育ってきた


私の父親は、長野県で美術館を経営していて、幼い頃からその姿を見ていました。
絵画は一つとして同じものはなく、それぞれに奥深い価値が有るものだと語る父をとても尊敬していましたし、
加えて他の人にはできない仕事をしている父の姿に憧れていました。

しかし、そんな父の姿を見ながらも美術の道に進まずに、
小学校の頃からずっとスポーツが好きで、高校ではバレーボール部の活動に打ち込んでいました。

その後大学受験の際に進路を考えるにあたっても、美大に行こうか悩んだ時期もありましたが、
将来企業に就職するのに潰しが効きそうな、一般的な大学の経済学部に進学することに決めたんです。

大学入学後も、高校時代の友人と一緒に体育会のバレーボール部に入部し、夏にはビーチバレーの試合にも出るなど、
毎日練習に明け暮れていました。
その時私はチームメンバーにもとても恵まれていて、大好きな仲間と一緒だからこそ、毎日の厳しい練習も堪えることができました。
さらに大学3年になると、一つ上の先輩である4回生に次期主将という重役を与えられ、それまで以上に練習に打ち込んでいきました。

その後就職活動を迎えましたが、バレーボール漬けの大学生活を送っていたからか、
ただ漠然と、「成長産業に関われたら」という思いでIT商社に進むことに決めたんです。

ただその時も、いつか自分も父親の仕事を手伝いたい、父親のような自分にしかできない仕事がしたいと考えていて、
いつかは自分でそんな仕事をするのだろうなとぼんやり考えていました。

成長産業で、消費者向けの仕事がしたい


入社したIT商社は、コンピューター・ネットワークシステムの販売などを行う会社で、
大手の通信事業会社のシステムの営業など、主にBtoBの仕事をしていました。
そしてここで、社会人としてのいろはを勉強しました。

インターネット需要による好景気にも後押しされ、多くの経験をさせてもらいましたが、
4年、5年とその仕事をするにつれ、もっと消費者向けのマーケティングの仕事がしたいと思うようになったんです。

そこで、その時営業を担当していた通信事業会社に出向したいと自ら手を挙げ、
今度は出向先で希望していた消費者向けのマーケティングを勉強することになりました。
それまでは、企業向けのシステム販売が仕事でしたが、それが実際に消費者にどのように役に立っているのか、
その現状を知らないままではいけないと思ったんですよね。

出向先では海外の通信事業者と交渉や、共同事業の企画なども行っていました。
周りの人に助けられながらの仕事でしたが、マーケティングの楽しさを知り、それまで以上に仕事が面白くなっていきましたね。

訪れた転機


するとちょうどその頃、カリスマ経営者が率いるインターネット企業から声をかけてもらったんです。
そこでもっとマーケティングを勉強できると考え、その会社に転職することに決めました。

転職した会社では、検索事業の責任者として、インターネット検索エンジンを作るというとても難解なプロジェクトや、
広告関連の子会社の代表という重役にも挑戦させてもらいました。
まだ経験や知識の乏しかった私には勉強と挑戦の毎日でしたが、
この時にインターネット基礎知識の多くを学び、それが自分の糧になりましたね。

その後、所属する会社が韓国の最大手検索エンジン「NAVER」を運営する会社の日本法人に参加することになりました。
そして「NAVER」の広告代理販売事業や、
今や生活インフラとなっているメッセージングサービス「LINE」の関連業務に携わるようになっていったんです。

「LINE」の関連業務では、南米ブラジルでのスタートアップ業務にも参加させてもらい、
現地ブラジルでPR業務や現地企業との業務提携まで行い、とても貴重な経験を積ませてもらいました。
大きなチャンスを与えてもらった会社には本当に感謝しましたね。

さて、そんなブラジル出張中、海が大好きだったので休日にブラジル リオデジャネイロのビーチに行ってのんびり過ごしていたんです。
すると、ビーチにいる現地のたくさんの方々が小さなラケットを持って遊んでいるのを見かけました。

日本では見たこともないそのスポーツはテニスとも違っていて、皆個性的で多彩なデザインのラケットを持っていることにも興味を引かれました。
そしてすぐに調べてみると、「フレスコボール(ポルトガル語:Frescobol)」という、
ブラジル発祥の有名なビーチスポーツであることがわかったんです。
これがフレスコボールと出会った瞬間でした。

この競技はテニスと違って対戦競技ではなく、技を駆使しながらペアで協力して、ラリーがどこまで続くかという得点を競う競技であり、
もともとビーチバレーをやっていた私は、すぐにこのビーチスポーツに魅了されてしまいました。

また、ブラジルは、1年後に迫るサッカーワールドカップで世界中から注目を浴びていて、
更に2016年には、「フレスコボール」の発祥の地でもあるリオ・デジャネイロで、
オリンピックが開催されることも決まって盛り上がっていました。
そんな活気のある国、ブラジルでの仕事が一旦落ち着いた私は、
日本に戻ってからもこのブラジル発のスポーツ「フレスコボール」が頭から離れずに、
漠然とこのスポーツの仕事をしてみようかなと考えるようになりました。

また、2005年からインターネット関連の仕事をしてきたので、
それまでの経験も生かして自分にしかできない会社を作りたいなと思ったんです。

大切な仲間とオンリーワンの仕事がしたい


そんな時、前職でも色々と助けてもらったエンジニアや仲間たちがそんな考えに賛同してくれたことを機に、独立へ決心が固まっていきました。
このメンバーなら本当にオンリーワンで、付加価値の高い仕事ができるんじゃないか。
そういう思いで株式会社凌芸舎を立ち上げました。

株式会社凌芸舎では、主に、インターネット事業(Web開発、アプリ開発、サービス開発)、
フレスコボールなどのスポーツマーケティング事業を行っておりますが、
前職のノウハウを生かして、NAVERの代理店事業も開始しました。

フレスコボールについては、自ら設立した一般社団法人日本フレスコボール協会の会長を務めるようになり、
来年3月にメキシコで開催される第1回のフレスコボール ワールドカップに、
アジアから唯一となる日本選手団の派遣も、自ら指揮をとって行っています。
近い将来日本でワールドカップ、世界選手権を開催して、オリンピック競技にするのが夢ですね。

また、地域振興事業として神奈川県三浦市の三浦海岸にて、海の家『夏小屋』の運営にも力を注いでいます。
『夏小屋』ではフレスコボールなどのビーチカルチャーに加え、三浦海岸の魅力をより多くの人に伝えていくために、
三浦海岸出身のアーティストの音楽LIVEを開催したり、絵描きを応援、サポートしたりするような活動もしています。

株式会社凌芸舎では、世の中が目まぐるしく変わる中で事業セグメントにとらわれず、様々なサービスや事業をやっていきます。
そして会社が大切な仲間やその家族をハッピーにするエンジンになり、ユーザや取引先にもオンリーワンの付加価値を提供できる、
僕はそんな仕事をして生きていきたいと思っています。

2015.02.06

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