やりたいことをやるために、健康に。ライフスタイルを変えて見えた新しい挑戦。

NY発スタートアップ『Noom』の日本拠点第1号社員として、日本でのマーケティングに携わる濱嵜さん。「人の人生にプラスの影響を与えたい」という思いから、モバイルコンテンツ・ゲーム・教育と様々な事業を経験した濱嵜さんが、健康管理の分野に携わるに至るまでにはどのような背景があったのでしょうか?

濱嵜 有理

はまさき ゆり|ダイエットアプリのマーケティングディレクター
テクノロジーを使って、人々がより健康でハッピーな生活を送れるようお手伝いする、というミッションのもと、
NY発のダイエットアプリを運営するヌーム・ジャパンのマーケティングディレクターを務める。

noom

人生にキッカケを与えた映画


広島県廿日市市に生まれ育ち、地元の中学高校に通いました。

高校時代はあまり勉強をせず、高校2年生までは、
東京か大阪のアート系の専門学校に進学しようかな、
とぼんやり考えていました。
ところが、親元を離れるなら大学進学してほしいという親の説得を受け、
受験することにしたんです。

正直、将来はこんなことがしたい、という明確なものがあった訳ではなかったのですが、
幼い頃から、アートやエンターテイメントへの関心がありました。

小学生の頃、ルワンダの難民キャンプの様子を伝えるTV番組を見たことがあり、
同じ時間を生きているのに全く境遇や生きる選択肢が違う人がいるということを知り、
ショックを受けると同時に、世界中へ情報を伝えることが出来るメディアの影響力に驚かされました。

それから半ばテレビっ子のような感じで、特にケーブルテレビで映画を見ることにハマっていきました。
中でも、『ジャック』という映画に感銘を受けました。
ロビン・ウィリアムスが演じる主人公は人の4倍で成長するという病気にかかっていたのですが、
本人を気遣うがゆえに、外の世界と隔離されていた主人公が、
自らの意志で学校に入学し、短い人生を全うする姿に感動したんです。

そうして段々とエンターテイメントに強い魅力を感じるようになっていきました。

その後、大学生になってもやはり映画が好きで、1人でミニシアターに通っていました。
時間もあったので、1日1つレビューを書くと決めてmixiのレビューに投稿していましたね。

また長いお休みのときは必ず、海外旅行に行っていました。
決められたプランのパッケージ旅行には全く興味がなくて、
その時その時に行きたい場所へ出かけていきました。
旅をきっかけに、ニューヨークのアート系フリーマガジンで、
日本のアートシーンを紹介するライターとして活動したりもしていました。

そんな学生生活を経て就職活動を迎え、改めて自分がどんなことをしたいだろう?と考えると、
やはりエンタメ業界だな、と思いました。
そして、色々調べていく中でモバイルコンテンツ市場に着目するようになったんです。

LivedoorアニメなどCGMで一般の方によるヒットコンテンツが生まれはじめていたこともあり、
膨大な広告費をかけなくても、いい作品を作れば、
届けたい相手に作品を届ける仕組みがインターネットで可能になることを知ったんですよね。

中でもiTunesや着メロなどのモバイルコンテンツ市場の伸びが目覚ましく、
モバイルを通してのエンターテイメントに強い関心を抱くようになっていきました。

そのような背景から、私はモバイル系のベンチャー企業に就職することに決めました。

仕事をする中で感じた、健康への危機感


実際に入社してからは、モバイルサービスの企画営業として、
クライアントの新規事業企画、開発ディレクションからプロジェクト管理を行いました。
特にその中でも、クライアントの求めるアウトプットを出せたと感じる時が一番楽しかったですね。

ただ、その一方で、クライアントを通してではなく、
自社の事業をお客様へ直接届けたいという思いが芽生え、
入社して4年目に、勢いのあったソーシャルゲームの会社へ転職を決めました。

入社後は、プロダクトマネージャーとして、
開発会社のチームと社内メンバーとともに、自社ゲームの企画、開発マネジメントを行いました。
自分たちの施策に対して、数値で反応がダイレクトに返ってくる環境は、シビアでもあり、
それゆえの面白さがありました。
PDCAをまわす事業運営の視点を身につけることができましたね。

そんな風にソーシャルゲーム運営を二年弱経験すると、
年齢的に20代が終わるタイミングということもあり、自分を見つめ直すようになりました。

また、社会人生活で習慣になっていた不規則な食生活が原因で、
学生時代より10キロ以上太ってしまっていたんです。

服のサイズが変わっていつもゆったりした服を着たり、
写真に写った自分を見てショックを受ける日々で、
健康診断でお医者さんに注意されることもありました。

そのような危機感からも、自分の生活スタイルの見直しとともに、
これからどのような事業に携わり、どう働くかを考えるようになり、
やはり人の生活や人生に関わる事業領域に携わりたいと思うようになったんです。

ちょうどそんな折、縁があり、大手教育系出版の新規事業の部署に転職することになりました。
教育は、人生を作る礎であり、かねてから高い関心がありましたし、
これまでベンチャー企業に努めていた私にとって、
長く続く会社は、どういうものなんだろう?という興味もありました。



実際に入社してからは、インキュベーション部門で、
新規事業企画、マーケティングやインキュベーション施設の運営等に携わりました。
教育産業は、事業を通じて、人の人生そのものを考えることでもあり、
これまでの経験とは全く違う観点で、事業を考えることになりましたし、
お客様の人生という視点で事業に携わる軸足を作ることができた
感覚がありましたね。

また、転職後は以前に比べて帰りの時間を早く調整できるようになったこともあり、
自炊をはじめ、食生活の改善と週に2回のジム通いも始め、
住む場所を変え、生活の時間配分を大きく変えたんです。

大手企業からニューヨーク発スタートアップへ


そうして5キロ痩せたあたりから、ダイエットのモチベーションも高まっていきました。
やはり服のサイズが下がったりすると嬉しかったですね。(笑)

また、身体の調子が良くなっていくと、
改めて、生きていいくうえで身体は資本だな、と感じました。

同時に、そもそも

「人の人生に寄りそうサービスに携わるなら、まず自分が幸せじゃないと」

という根本的なことにも気がつきました。

そんな折、友人を通して、
ニューヨークを拠点とした『Noom』という健康系アプリのスタートアップが、
日本を拠点に置くメンバーを探しているという話を聞きました。

Noom Japanの事業責任者とは、共通の友人も多く以前から話には聞いていて、興味はあったのですが、
偶然、仕事で商談する機会もあり、友人を介して食事に行ったことがきっかけで、
すぐに、ニューヨークから来日していた経営陣にもお会いしました。

ちょうど自分自身がダイエットを体験したタイミングであり、
健康の重要性を痛感していたこと。
これまでのモバイル業界の経験を活かせることに加え、
スタートアップに挑戦するなら今だなという思ったこと。
そして人もカルチャーも尊敬できる会社だという感覚を持てたことから、入社の意向を固めました。

自分と同じような悩みを抱える人のキッカケに


Noomは、全世界で2000万ダウンロードと既にグローバルで実績ある会社で、
ニューヨーク本社の他に、韓国やドイツにも拠点があるのですが、
日本はまさに、本格始動したばかりでした。

現在、日本チーム3名のうち、日本へ常駐しての社員は私が1人目で、
日本市場の拡充をミッションに、パートナー企業の開拓からマーケティング全般を行っていきます。

入社後、既にたくさんの人に助けられているのですが、
これから新しいメンバーも集め、お互いに切磋琢磨できるチームを作っていければと思います。

チームとしてお客様と寄り添い、ローカルならではの直接のコミュニケーションをとったり、
これまでやってこなかった領域にもどんどんチャレンジしていきたいですね。

そして、何より自分自身が健康であることを大切に、
かつての自分のように、健康管理に課題を抱えている人が、
健康で幸せな毎日になるきっかけを作りたいと考えています。

2014.10.21

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