ところが、大学に入ってからは研究が楽しく、どんどんのめり込んでいきました。私は理科系の学部に所属していて、科学が好きでその中でもウイルスの研究をしていました。生物の進化の過程を語る上で、生物の元となるDNAやウイルスは欠かせない要素なんです。免疫とウイルスがせめぎ合って、お互い少しずつ変化しながら生物全体も進化していく過程を知るのが面白く、そこからさらに将来はどのように進化していくのか研究するのにロマンがあったんですよね。

将来はこの研究を本格的にやりたいと思い、東京大学の大学院に進学し、研究者の道を歩み始めました。大学院では博士号をとり将来は研究者として生きたいと思って研究室にこもっていたのですが、学会の雰囲気などを知り、実際に研究漬けの生活を送ってみると、次第に一生研究を続けるのは自分の歩みたい道ではないと思うようになっていったんです。

そこで将来は研究者ではなく就職しようと思い、昔から考えていたとおり、バリバリ働ける大企業を中心に就職活動を行いました。この時広告業界にも興味があったものの内定をもらえず、大手電機メーカーに就職することにしました。