荻原 宏章さんの人生インタビューを最初から読む

見えない出口

高校卒業後は、一種の鬱のような状態でした。

ニートのような生活の中でも、何かやらないといけないという思いはあって、
でも何をやればいいのか分からないという、出口が見えない状況で、
人生の中で一番キツイ時期でした。

また、昔から目指してきた医者という仕事も、
もちろん尊い仕事だし尊敬しているのですが、特定の状況の個人しか助けられないのではと思うようになり、
もっと広い視野で考えた時に、世界中で起こっている様々な問題に対して解決する手段は、
他にあるのではと考えるようになったんです。
かといって、どうすればその問題を捉え、解決策を導き出せるのか分かりませんでしたね。

ただ、高校の同級生たちは、大学へ進学していましたが、
僕は日本の大学は勉強しないところだと思っていて、
自分は大学へは行かなくても、大学で遊んでいる人には知識は負けてられないと考え、
お金が入れば本を買い、1年間に80~100冊の本を読んで勉強する生活を2年間くらいしていたんですよね。

そして出会ったのが社会学でした。

社会問題を考えるためのツールである社会学では、
解決できるところまでいくかはともかく、少なくとも問題を捉えることはできると感じたんです。
また、社会学の本を通じて、大学には頭の良いすごい教授がたくさんいることを知り、
自分の視野が狭かったことを認識し、大学へ行かなくてはダメだと思うようになりました。

今まで2年間無駄にしてしまった劣等感もあったので、
そこでまた一から必死に受験勉強し、 都内の私立大学へ入学することができましたが、
結局そこも画一的で、優秀な歯車を作るようなところだと感じてしまい半年程で退学しました。

その後、小さい頃から嫌な思い出しかない関東から離れたいと思い、
秋から必死に勉強して京都大学に入りました。

自分を変えたいという意志

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