僕の幼い頃の習慣は、家に届く新聞の折り込みチラシの中から、
裏面が白紙のものを見つけて、そこに絵を描くことでした。

自由帳で1ページにちょろっとだけ絵を描いて、次のページに行ってしまう様子を見て、
親がもったいないと思い、裏が白いチラシをくれたのがキッカケのようでしたね。

その頃から「絵って楽しいな」と思うようになっていきました。

年頃になると、例えばゲームなどにも興味を持つようになったのですが、
当然頻繁に買ってもらえるものではありませんでした。

なので、欲しいゲームのパッケージに使われている、
イラストやロゴを忠実に描き写すことで、
手に入れた感覚を味わって欲求を満たしていましたね。

小学校に入学して図工の授業で、人に絵を見せる機会が増えていき、褒めてくれたり、
驚いていたりする反応を見るうちに、

「自分が描いた絵によって、人の感情に影響を与える」

ということに興味を持っていきました。

でも、特に将来の明確な夢などは無くて、絵に限らずモノづくり全般が好きだったので、
漠然とそういった分野の仕事ができればいいな、と思っていました。

小・中学校の時もよく絵を描いていたのですが、
高校生になった頃、なんとなくオタクっぽいような気がして、あえて絵を描かない時期もありましたね。

卒業後は好きなことをやりたいと思っていたので、そこまで学力が関係しないこともあり、
CGやグラフィック、イラストレーターというような、いわゆるデザインの分野に興味を持つようになっていったんです。

また、昔から「自分のことは全て自分で完結したい」という性格で、
早く自分の力で食べられるようになりたいという思いが強かったため、
大学ではなく専門学校に行こうと思っていました。

そして、いっぱしのクリエイターとして食べていくためには、
より競争率が高い環境で、上位に入る力を身に着けなければならない、
とも感じていたんですよね。

そういった理由から卒業後は、地元の青森から飛び出して、
生徒数が多い東京のデザイン系の専門学校へ進むことにしました