アメリカのボストンで生まれ、2歳まで過ごしました。父の仕事の都合でフィラデルフィアへ引越した後、ニュージャージー州のプリンストンへ。そこで公立の小学校へ通いました。

知らない人がいると母の後ろに隠れてしまうような、シャイで恥ずかしがり屋な子どもでした。子どもの頃から科学が好きで、よくテレビでサイエンス番組を見ていました。

中学2年生のときにシンガポールへ引越しました。多くの国籍の人たちが暮らしている土地でとても刺激的でした。それまでアメリカの文化しか知らない生活だったので、一気に世界が広がりました。

初めて日本人の友達もできました。親以外の人と日本語で会話して、日本文化についてや同じ年頃の日本人の子が何を考えているのか聞けるのがすごく面白かったです。話を聞くうちに、日本への興味が湧いてきました。

その学校では毎年、自国の文化を生徒全員の前で紹介するイベントが開かれていました。生徒が国ごとにグループを作ってダンスや音楽パフォーマンスを披露する場で、日本人チームは毎年和太鼓の演奏を披露していたんです。

その演奏を見たとき「なんてかっこいいんだ」と感動しました。グループに参加し、実際に演奏するうちに、和太鼓の奥深さに魅了されていきました。

初めてステージに立ち、何百人という観客の前で演奏したときの感動は素晴らしいものでした。始まる前の緊張感から、演奏がスタートして無我夢中になる感覚、チームで演奏を成し遂げた達成感。聞いているお客さんが喜ぶ姿が見られるのもうれしかったですね。

それからイベントでは毎年ステージに立ち、学年が上がると後輩に和太鼓を教える立場になっていきました。やればやるほど和太鼓にのめり込み、もっと本格的に学びたいと思うようになっていったんです。