自分の力を活かせる場所で働きたい。 大嫌いだった英語を武器に。

【日本経済大学提供】エアラインマネジメントコースに所属し、英語やホスピタリティマインドなどを勉強している大学2年生の古川さん。高校まで勉強が好きになれず、補講をボイコットしたりしていたそうです。そんな古川さんが、猛勉強の末大学に行き、現在も勉強を続けています。その背景には何があったのか伺いました。

古川寧々

ふるかわ ねね|学生
日本経済大学経済学部商学科2年。現在はエアラインマネジメントコースに所属し、航空関係の職に就くために必要なスキルを学んでいる。
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※この記事は日本経済大学の提供でお送りしました。

勉強が大嫌いに


福岡県八女市で生まれました。幼い頃はやんちゃで、外で男の子たちに混じって遊んでいました。勉強はあまり好きではなかったので、塾にもいかず、特に習い事もせずに、ひたすら遊んでいましたね。川でスッポンをとったり、フナをとったり。

中学になると外遊びは卒業して、少しおとなしくなりました。あまり何かに打ち込むタイプではなかったのですが、中学卒業間近になって、友達の影響で「英語って面白いかもしれない」と感じるようになりました。海外の映画を見ては、英語が話せるとかっこいいなとあこがれていましたね。また、英語が喋れると世界が広がると考え、英語を専門で学べる高校を受験しました。しかし結果は不合格。仕方なく、別の私立高校に通うことになりました。

高校では、授業料が免除されることから、偏差値の高い大学への進学を目的にした特別選抜コースに所属しました。入ってみると、それまでの遊び中心だった生活がガラッと変わってしまいました。7時50分から18時まで授業があり、家に帰っても予習や復習の毎日。遊んでいる時間は全然ありませんでした。

特に、英語担当で担任だったおじいちゃん先生が厳しかったです。毎日英単語50問のテストがあり、45点以上取れないと放課後に再テスト。それも落ちたら土日に学校に出てきて補講を受けなくてはなりませんでした。

最初は頑張っていましたが、2年生になると反抗するように。入学前にはそこまで勉強しなければならないことを知らされていなかったので、クラスのみんなで校長先生に抗議に行ったりしました。だけど結局、何も変わらず。それからは休日の補講に行かなくなりました。どんどん、勉強が嫌いになっていきましたね。

自分に合った進路を選びたい


高校2年生になると、進路を選択しなければならなくなり、初めて自分の将来について真剣に考えました。特に興味がなく、大学に行くつもりはなかったのですが、進路指導の先生に面談で熱く進学を勧められ、考え方が変わりました。通常30分くらいで終わる面談なのに、私だけ60分間みっちり語られて。そこまで言うならと初めて大学進学を視野に入れるようになりました。

ただ、大学に合格した先で何をするんだろう、と考えても何もビジョンが浮かびませんでした。だからこそもっと、自分に合った将来について考える時間が欲しいと思いました。また、自分のスキルを伸ばす機会が欲しいとも考えるように。そこで、大学進学を決意しました。

いろんな大学のパンフレットを取り寄せ検討するうちに、福岡県内にある日本経済大学には奨学生制度があり、試験をパスすれば学費が安くなることがわかりました。もともと大学に行くつもりがなく、親にも進学したいと言っていなかったので、必要なお金をどうするかは大きな問題でした。そのため奨学生制度がとても魅力的に感じたんです。

また、航空関係の会社に就職するためのスキルが学べるエアラインマネジメントコースが新しくできるということを知り、直感的に面白そうだなと思い、惹かれました。なんとなく憧れていたキャビンアテンダントが実際にどんな業務を行っているのか、学んでみたいと思ったんです。さらに、英語も専門的に学べるということだったので、中学の時に英語が好きだった気持ちが蘇り、このコースで実践的な勉強がしたいと思うようになりました。

奨学生制度を使う場合、試験は高校3年生の春頃に受けなければならず、残された期間は半年しかありませんでした。全然勉強してなかったので、それからは毎日必死でした。20時まで学校に残り、家に帰るのは21時過ぎ。それからご飯やお風呂を済ませてすぐに寝て、朝の3時頃に起きて勉強。反抗していたおじいちゃん先生とも和解して、過去のプリントを全部もらってひたすら解き直しました。

親には落ちたら就職すると言っていて、一校だけしか受験しないつもりだったので、後がありませんでした。もう、「死ぬ気でやらないとやばい」と思って究極に追い詰められて勉強しましたね。

そんな猛勉強の甲斐あって、無事合格。周りからは、このまま勉強を続け、もっと偏差値の高い大学に行くべきだと勧められましたが、当初の予定通り日本経済大学に行くことにしました。自分の将来のために大事なのは偏差値でも大学名のブランドでもなくて、その大学で学べることだと考えていました。だから自分の興味のある内容について学べる大学に行きたかったのです。

社会で役に立つスキルを学ぶ


入学後は、英語に特化したゼミに所属し、いろんな科目の講義を英語で受けました。1年生では高校時代に学んだ数学や生物といった基礎科目の講義を受け、2年生になると経済学や政治学などより難しい内容に進みました。

英語とは関係ない活動にも積極的に参加するようにしていて、1年生の時、プレゼンテーションの大会に出場しました。全国の大学生が参加する比較的規模の大きな大会で、一つのテーマに沿って自分の考えを組み立て、スライドを作って発表します。これが非常に大変でした。私が取り組んだテーマは「ホスピタリティとは何か」。理論を構築し、その根拠を集めるためにアンケートをとるなどやるべきことが多く、家に帰っても寝られない地獄の日々が続きました。

結局、一番大変だったのは、正解のないものに対して、自分の意見を組み立てること。組み立てた理論を先生方に見せて、フィードバックをもらってまた書き直すというのを何度も何度も繰り返しました。結果はよくなかったですが、答えのないものに取り組む力を身につけることができました。

また、航空関係の仕事をする上で大切なホスピタリティについて、より深いところまで考えることができました。

例えば、日本にはおもてなしという独自の文化があります。日本のおもてなしでは、お客さんが一番上位。サービス提供者はお客さんが次に何を求めているのか汲み取って行動するため、お客さんとの距離が近いです。だから日本には海外よりも、キャビンアテンダントやグランドスタッフとお客さんとのエピソードが多くあります。

一方で、海外におけるホスピタリティでは、サービスの受け手と提供する側が対等です。お客さんの気持ちを汲むことはしないので、双方には一定の距離があります。日本で言うところのおもてなしと海外のホスピタリティは、根本的に違うものなのです。

外国には、距離が近すぎることを快く思わないお客さんもたくさんいます。だから、世界でサービスを展開していく際には、お客さんが対等な存在として適切な距離をとる、海外のホスピタリティ的な考え方の方がマッチするのではないかと考えるようになりました。

プレゼンの大会のほか、貿易を体験するプログラムにも参加しました。自分にできるかよくわからないけど、やってみたら何か変わるかなって思って。実際にフィンランドの会社が販売しているローカロリーのジュースを輸入して、販売する手続きや戦略について考えました。

実際に貿易に携わる人から、販売戦略や、利益を生み出す仕組みなどについて聞く中で、自分たちとは全然レベルの違う視野の広さを感じ、すごく勉強になりました。自分の興味のある分野について、いろんな会社の人から話を聞ける機会はとても貴重だと思いました。

就いてよかったと思える仕事がしたい


現在は、エアラインマネジメントコースで航空関係の仕事に就くために必要なスキルを勉強しています。機長さんや空港のグランドスタッフの方から直接話を聞く講義は、リアルな仕事の裏側について知れるのでとても面白いです。また、実際に空港で職場体験させていただいた経験も、いろんなことがわかりとても勉強になりました。やっぱり、実際に自分の目で見ると全然違いますね。

大学入学当初は、将来は航空業界一本に絞って就職しようと思っていたのですが、貿易などいろいろなことを学ぶうちに視野が広がり、進路を悩むようになりました。

まだ、はっきりと将来自分がすることを決めているわけではありません。日本で就職するかもしれないし、海外へ飛び出して働くことになるのかもしれない。今はバイト先でも学校でも一番年下のため、教わることが多く、まだ自分が何かを提供する側になるイメージが持てない部分もあります。これから自分の後輩ができて、何かを与える立場になると、もしかしたらもう少し自分のやりたいことについて明確になるのかもしれません。

どんな分野に進むとしても、自分の力を存分に活かせ、就いてよかったなと思えるような仕事を見つけたいです。そのために今は、限界までやってみて自分の力を試し、できることを広げていきたいと思っています。

2018.11.06

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