現在は福岡県の中学校に勤め、1年生の英語の授業をするほか、3年生の副担任をしています。学校法人で働いて学んだことや、アメリカで培った人脈を生かして生徒と関わっています。

私は生徒達に対していつも、英語を教えに来たわけではなく、人生をドラマチックにするために来たのだと言っています。学生時代に無気力だった私は、たくさんの人と出会い、その出会いをきっかけにいろいろな経験をして、今の自分になりました。アメリカに行ったり、教育に関する国際的な会議に出席させてもらったり、あの頃の自分では考えられないようなドラマチックな人生になったと思うんです。だから、たくさんの人に出会い、いろんな経験をしなさいと生徒に伝えています。

どれほどドラマチックになったのかをわかりやすくするために、ドラマチック指数という独自の指標も編み出しました。「ドラマチック指数=出会う人の数×経験値」。ドラマチック指数が高くなると、やりたいことがどんどん生まれて、人生がキラキラしていく。良いことばかりじゃなくて挫折したり後悔したりすることも増えるかもしれないけれど、そんな辛い経験もプラスに変える力が身につくと思っています。

そう考えた時、英語は出会う人の数や体験できる出来事を増やすために必要なツールだと教えています。

しかし、私が勤務している中学が田舎にあることもあり、頑張ってもなかなか多くの人に出会うことができません。そこで、英語の授業中に、自分が出会ってきた海外の人たちをインターネットでつないだり、近くの大学から留学生を呼んだりして授業を行っています。生徒たちを引っ張り回してアメリカに連れていくことはできないので、授業の中でどれだけ生徒たちが知らない人に出会い、知らない世界を経験できるかということを意識しています。

また、中学の時に授業がつまらないと感じていた経験から、自分の生徒たちにはそんな思いをさせたくないと思っています。そこで授業自体を活動的で魅力のある、エンターテイメント性の高いものにするよう心がけています。寝たくなくなるような授業というか、友達から話しかけられても「うるさいねん、聞きたいねん」と言わせるぐらいの授業ができるようになりたいです。だから、教育者とエンターテイナーの要素を兼ね備えた、「edutainer(エデュテイナー)」になりたいと思っています。

私には学生時代、何もやりたいことがなく、人生を無駄に過ごしてしまった後悔があります。だからこそ、やりたいことがあるのに諦めてしまっている生徒には「絶対にできる」と全力で言います。そう言うと綺麗事のように聞こえてしまいますが、事実、中学生の時点で知らない世界はいっぱいあって、夢を叶える選択肢は思っているよりたくさんある。だから大丈夫やでって言いたいですね。

まだやりたいことが見つからない子には、なりたい自分を見つけた時に、そうなれる力を身に付けさせてあげたいと思っています。私自身「edutainerになる」というビジョンが見つかったときに、英語が話せてよかったなとすごく思ったんです。だから、行動力とか語学力とか、基本的な力を、必要な時に使えるように生徒に身につけさせたいですね。

今後は、そういう自分の想いを実現するために、自分自身の影響力を高めていきたいと思っています。教師になるのか、ほかの仕事をするのかはまだわかりませんが、もっといろんな経験を積んで、世界中どこにいても教育に関する仕事の電話がかかってくるような人になりたいですね。私と同じような後悔をさせないよう、子どもたちの人生の選択肢を広げてあげられる、立派に胸を張って「edutainerです」と言える自分で在りたいです。