私は千葉県佐倉市に生まれ、地元の中高に通って育ちました。中高ではバスケ部に打ち込みつつ、元々子どもが好きだったこともあり、将来は小学校の先生にぼんやりと憧れを抱いてました。そのため、高校を卒業後は大学に進学し、教員免許を取ろうかと考えていました。

しかし、高校3年生になると、進学だけでなく公務員として就職という選択肢もありだなと考えるようになっていきました。また、同じタイミングで、福島県の塙町という田舎の出身だった父から、「将来は福島に帰りたいと考えているのだけど、お前はどうする?」という話をされたんです。

元々、小さい頃から父の実家には足を運んでおり、夏休み等は1人で泊まることもありました。そして、川遊びはできるし、虫取りはできるし、親には監視されないという福島の環境は、私にとってとても良い思い出だったんです。ごちゃごちゃした都会よりも、田舎もいいかなという思いから、福島県塙町の町役場を受けてみることにしました。

結果的に、警視庁にも内定をいただくことができたのですが、塙町役場の試験に受かってからは、そのまま塙町で働くことにしました。最後は環境が決め手でしたね。

実際に引っ越しをして暮らし始めてからも、都会との違いに驚かされました。都会に比べて人があまり急いでおらず、人付き合いがすごくいいんです。役場の先輩も皆非常に優しく、人間関係にも恵まれました。強いて言えば飲み会が多いのが大変なのと、冬が寒いを通り越して「痛い」ことだけどうしても慣れませんでしたね。

また、一般事務の仕事に加え、老人ホームを尋ねる機会もあったのですが、最初はなまりが強くて何を話しているのか分からないこともありました。それでも、休みもしっかり取れ、ごく普通の公務員生活を送る日々が続きました。