私は東京で生まれました。小学生の頃から作文が好きで、中学生くらいになると将来物書きになりたいと考えるようになり、自分で小説を書くようになりました。読むのはそんなに好きではなく、自分で話を創造してかたちにしていくのが好きでした。

部活は運動部に入りながらも、個人的に作品を作っていき、大学も早稲田大学文学部に進みました。大学でもサークルには入らず、小説を書くことに没頭していきました。

ただ、周りに見せたり、出版社に送ったりすることはありませんでした。文学大賞を取るような実力や才能があるとは思っていなかったし、行動力がなかったんです。ただ、作品を作り続けていたらいつか日の目を浴びる日が来るんじゃないかと、漠然と思っていました。

とは言え人目に触れていないのでそんな日は来るはずもなく、大学3年生になって就職活動の時期がやって来ました。夢に近づくために出版社を中心に、巷で流行していたITベンチャーも見ていました。その中で、採用広告の制作を専門で行うベンチャー企業に出会いました。

その会社では、採用のキャッチコピーを考えたりする執筆業務がありました。色々な企業から話を引き出して文字にするのは面白そうだし、何よりその会社の面接官との波長が合うと感じたので、その会社に入社することに決めたんです。