小さい頃から特にやりたいこともなく、高校時代はアルバイトばかりして過ごしていました。ただ、将来何をするにもお金がないとダメだと思っていたので、住み込みで働くことが多く、5年も働くとだいぶお金がたまる船長の仕事はうってつけだと思い、高校卒業後は船舶の専門学校に進学しました。

2年で卒業し、給料や勤務条件の良かった会社に船乗りとして就職したのですが、4ヵ月程で辞めることになってしまいました。そこでの仕事は、船に乗って何ヶ月も旅をするものではなく、タグボートという小型船に5人位で乗り、港に発着する船の誘導をするという仕事でしたが、とにかく上下関係の厳しい環境だったんです。

平日はタグボートの船内に泊まりこむのですが、下っぱの私は仕事の面だけではなく、プライベートでもいわゆる「パシリ」にされていたんです。「新入りはパシリ」という文化が根づいてしまっているので、自分には耐性がなく、精神を病んでしまい辞めることにしました。

それからは、BARの社員になろうとしたら手違いでお姉さんがいるお店の社員になっていたり、海の近くで働きたいと沖縄で働くものの、生活と稼ぎのバランスが取れずに関東に戻ってきたり、化粧品会社で飛び込み営業の仕事をするものの、結果が出ずに辞めることになったりと、色々なことを経験を積みながら、職を転々としていました。

すべて「この仕事がやりたい」というよりも、自分が送りたい生活やお金のための選択でしたね。