中学での成績は割と良かったのですが、将来のことはまだ何も考えていませんでした。とりあえず、遊び場のある都心に近くて、校則の厳しくない学校を選びました。

高校に入学すると、一気にギャルになりました。中学の終わりから雑誌の影響でギャルにすごく憧れて、「自分も高校生になったらギャルになろう」と密かに決めていたんです。

授業は休みがちで、部活にも入らず、クラブで踊ったり、イベントサークルで遊んでばかりいました。勉強は全くしていなかったので、成績は当然ガタ落ち。数学のテストで人生初0点を取ってしまいました。小心者なので、そんな大胆なことをする自分が信じられずびっくりしましたが、それもすぐに慣れました。「人間慣れるってすごいなぁ」と、妙に落ち着いて自分を客観視していました。

でも内心は、何事にも全力で取り組めない自分にフラストレーションを抱えていたんです。ギャルを極めたいと思いながらも、本当のギャルのように学校をサボりまくる度胸はなくて。ある程度ちゃんとしていたいって気持ちがあるから学校には通っている。ギャル雑誌のモデルになりたいけど、「もう少し痩せてから」「もう少し綺麗になってから」と、言い訳して、応募はできませんでした。振り切れない自分を、すごく中途半端だと感じましたね。

進学校だったので進路を考える時期になると、友達と一緒に受験モードに入りました。そこで出会った英語の先生がすごく面白い人でした。教え方もうまくて話も面白くて、先生の人間性にすごく惹かれたんですよね。それからは「先生に認められたい」という一心で勉強しました。要領は良いので、結果的に都内の私立大学に合格できました。ただ、心の片隅では、「本気出してないから、もっと上の大学には受からなかったんだ」と言い訳もしてましたね。

大学生活では授業もほどほどに、アルバイトなどをしてなんとなく過ごしました。就職活動が始まっても、将来やりたいことやキャリアは描けなくて。周りの学生と同じように、大手金融系の会社受け、父が保険会社で働いていたこともあり、最終的に私も損害保険会社に就職することを決めました。