大学に入学した印象は、「とにかく華やかだなぁ」というものでした。
田舎育ちで、憧れもあったんだと思います。

ただ、自分自身は、華のキャンパスライフなどとは離れたところで、アルバイトなどに打ち込んでいました。
顔が老けていたこともあり、現役にも関わらず「あいつは2浪だ」と思われて、
新歓も誘われなかったのも一つの理由でした。(笑)

在学中は自分らしいこだわりみたいなものを探していたんだと思います。
センスのいい友人が身近にいたこともあり、ファッションという物へのこだわりも強く持っていました。
バイトで貯めたお金は、ほぼブランド系の服やCDを買うのに使っていましたね。

そんな学生生活を経て、就職活動の時期になると、
人と違うような、自分を表現できるような仕事をしたい、と考えるようになりました。

ところが、アパレルや音楽関係などを、絞って受けていたのですが、
就職氷河期だったこともあり、思うように決まらなかったんです。

極めつけには、家に空き巣が入ってスーツが盗まれてしまったんですよ。

「これは就活をやめろってことだな」

と考え、そのまま卒業することにしました。

今の状態では受からないから、自分のことを考え直さなければ、と感じていましたし、
何か自分に合うものはあるだろうと思っていたので、それほど不安を感じていなかったと思います。