神奈川県の横浜市で生まれました。子どもの頃から、絵を描くこと、料理することが大好きでした。将来は、デザインを活かせる仕事をしたいと思っていました。

高校では文化祭の実行委員をしました。「責任は先生が取るから、自分たちで全部考えなさい」そう言って、先生は運営を私たちに任せてくれました。保健所とのやりとりやゴミ収集業者との調整など、全て生徒だけで行いました。自分たちでイチから作り上げる喜びを感じましたね。

また、文化祭実行委員の他に、ネパールの紅茶農園で働く子どもたちの学資支援のためチャリティコンサートを開催する生徒の有志団体に参加しました。そこで、日本のブームが、途上国を苦しめることもあるという話を聞いたんです。

例えば、日本で何かがブームになると、原料の生産国となる発展途上国では、需要に合わせて原料となる作物を大量に作ります。それまで生産していた作物をとめて、畑の全てを使って無理やり原料品を作る場合もあります。でも、ブームが終わってしまうと、その作物の需要はなくなってしまいます。そこから別の作物に変えようとしても、畑へのダメージが大きく、収入も減り、彼らの生活を壊してしまう。

ブームを生み出すために使われるのがマスメディアです。中でも、広告は影響力を持ちます。私は、将来デザインを学んで広告の仕事をしたいと思っていたので、ショックでした。

そういった事実を知らずにデザインをする人にはなりたくないと思いました。影響力をもつことは、大きな責任を伴うこと。やるなら、何を伝えたいのか責任を持ってデザインしなければならない。「何を伝えるか」が大切なんだと思うようになりました。