東京で生まれ、神奈川県で育ちました。真面目で内気な性格で、本を読むのが大好きでした。小学生のときは、図書室の本を片っ端から読みました。冒険モノや探偵モノが好きで、自分の中で空想を膨らませていました。中学時代には少し色気づいて、外国の詩集に夢中になったりもしました。

小学生の頃からボーイスカウトをやっていました。これは大学まで続けていました。毎年キャンプに何度も行くくらい、自然が大好きでしたね。高校生の時には山岳部に入り、ボーイスカウトでは県の選抜にも選ばれました。県選抜の合宿でしごかれて、大夫打たれ強くなったような気がします。人前に出るのも少しは平気になりました。

大学は、なんとなく就職に役立ちそうという理由で法学部に進みました。就職難でしたし、将来どんな仕事をしたいか自分でも想像がつきませんでした。

大学4年生の夏から、友人の家族が経営する日本料理店で板前のバイトを始めました。包丁も握ったことがないような初心者でしたが、先輩の板前さんが一から丁寧に仕事を教えてくれました。

大学卒業後も、就職はせずに板前を続けることになりました。先輩が自分のお店を出すために抜けるとなったとき、代わりの板前さんが見つからなかったのです。オーナーにもよく面倒を見ていただいていたので断り切れず、「これはもう自分がやるという運命なんだ」と割り切りました。

板前の仕事は6年半続けましたが、次第に忙しさに体がついていかなくなり、常連さんからのスカウトで転職を決めました。転職先は、まちづくりをする会社でした。東京・神奈川・仙台と様々な場所で働きました。板前時代は100円単位の儲けの積み重ねだったのが、いきなり土地の売買等で一千万単位のお金を動かすことになり、最初は面食らいましたね。