福岡県の糟屋郡で生まれました。福岡空港の近くです。小さいときから楽天的で行き当たりばったりな性格でした。漫画を読んだり、料理本を読んだりするのがすきな、インドアな子どもでした。

父は魚市場で働いていて、母の実家が天ぷら屋さんだったので、いつもおいしいものに囲まれていました。その後、父が独立して、お魚と総菜、お寿司をやっているお店をはじめました。福岡の産地直産スーパーのなかにテナントとして入っているお総菜屋さんみたいなお店です。

そういう家系だったので、自然と「食」に興味を持つようになりました。自分にとっては食に関する仕事をするのが当然、という気持ちでしたね。

高校生になってから少し太ってしまって、ダイエットをはじめました。電車通学で歩くことも減ったし、おいしいものがたくさんありましたから。それがきっかけで、食事だけでなく、健康のオタクにもなりました。

進路を決めるとき、食に携わる仕事というのは決めていたんですけど、そのなかから栄養士になることを決めました。人間は食べ物によって作られていて、食事で病気が治ったり、命が助かることもあると思っていたので、病院や、海外青年協力隊などの栄養士になりたいと考えたんです。

それで、高校卒業後、栄養士の短大に進学しました。でも、栄養学の勉強をしたり、保育所などで実習をしていくうちに、健康にとっては食べ物がそこまで重要だとは感じられなくなってしまったんです。

病院では、糖尿病や肝臓の悪い人のための食事って、すごく細かいんです。命にかかわるので当たり前ですよね。結局、患者さんにとって、食事よりもお医者さんの治療の方が有効なんですよね。それで、小難しく健康のことを考えるよりも「おいしく楽しく食べられるのが一番だな」って思うようになったんです。

それで、おいしいものを提供できる、企業の商品開発の仕事に興味を持ち始め、卒業後は福岡の食品会社で働き始めました。