帰国後、旅行会社に就職しましたが、本当にやりたかったのは音楽でした。ある時、残業してヘロヘロになって帰っていると、電車の窓に疲れ切ってる自分の姿が映るじゃないですか。それを見て「何でこの仕事してるんだっけ?俺、この世界を目指して生きてきたわけじゃないよな」と思ってしまったんです。

それ以上は自分の気持ちに嘘をつき続けられませんでした。とにかく、「一回自分をリセットした方がいいな」と思い、3年ほどで仕事をやめることにしました。

その後、半年ほどアメリカを放浪しているうちに、「やりたいことをやろう」と覚悟が決まりました。特に、ニューオリンズで出会ったストリートミュージシャンに勇気づけられましたね。年配の人たちなんですけど、表現力がものすごく高いし、音楽に対する純粋な気持ちが溢れていて。この人たちができるなら、若い自分もできるだろうと思ったんです。

日本に帰って、ついに親に宣言しました。ミュージシャンになります、と。

それから、仲間とバンドを組み、音楽漬けの生活が始まりました。2年後の30歳になるまでに花が開かなかったら諦めようと誓って、4畳半のアパートに4人で住み、年間100本近いライブをしました。朝から晩までデモテープを作り、オーディションを受ける毎日。それだけやっても、デビューの兆しは全くありませんでした。

デモテープをいくら送っても音沙汰なしでしたが、ある時、ラジオ番組から返信の手紙が届きました。ついに認めてもらえたのか。そう思って意気揚々と封を開けると、中の手紙には「あなたの作った楽曲は、当番組でオンエアーするに値しません」と書かれていたんです。言葉には表せない挫折でした。

それでも、約束の30歳になっても音楽を続けました。可能性を諦められなかったんです。自分たちで決めたことなのに、カッコ悪いですよね。メンバーのひとりは去りましたし、周りの人からはバッシングを受けました。でも、自分の気持ちに嘘はつけない。あと半年だけ。そう決めて、音楽を続けました。

すると、その半年後、事務所から声がかかったんです。手伝っていた別のバンドに事務所から声がかかった時に、すかさず「俺、こういうバンドもやってるんですよ」とデモテープを渡したら、「こっちの方がいいじゃん」と言われて。いつチャンスが訪れるか分からないと、常にデモテープを持ち歩いていた甲斐がありましたね。

念願のメジャーデビュー。そりゃ嬉しかったですよ。ただ、それまで努力をしてきたとは思いません。自分と約束したことを諦めないでやっていただけで、それって努力でも何でもないんですよ。

心をなくした震災で見た光景

帰国後、旅行会社に就職しましたが、本当にやりたかったのは音楽でした。ある時、残業してヘロヘロになって帰っていると、電車の窓に疲れ切ってる自分の姿が映るじゃないですか。それを見て「何でこの仕事してるんだっけ?俺、この世界を目指して生きてきたわけじゃないよな」と思ってしまったんです。

それ以上は自分の気持ちに嘘をつき続けられませんでした。とにかく、「一回自分をリセットした方がいいな」と思い、3年ほどで仕事をやめることにしました。

その後、半年ほどアメリカを放浪しているうちに、「やりたいことをやろう」と覚悟が決まりました。特に、ニューオリンズで出会ったストリートミュージシャンに勇気づけられましたね。年配の人たちなんですけど、表現力がものすごく高いし、音楽に対する純粋な気持ちが溢れていて。この人たちができるなら、若い自分もできるだろうと思ったんです。

日本に帰って、ついに親に宣言しました。ミュージシャンになります、と。

それから、仲間とバンドを組み、音楽漬けの生活が始まりました。2年後の30歳になるまでに花が開かなかったら諦めようと誓って、4畳半のアパートに4人で住み、年間100本近いライブをしました。朝から晩までデモテープを作り、オーディションを受ける毎日。それだけやっても、デビューの兆しは全くありませんでした。

デモテープをいくら送っても音沙汰なしでしたが、ある時、ラジオ番組から返信の手紙が届きました。ついに認めてもらえたのか。そう思って意気揚々と封を開けると、中の手紙には「あなたの作った楽曲は、当番組でオンエアーするに値しません」と書かれていたんです。言葉には表せない挫折でした。

それでも、約束の30歳になっても音楽を続けました。可能性を諦められなかったんです。自分たちで決めたことなのに、カッコ悪いですよね。メンバーのひとりは去りましたし、周りの人からはバッシングを受けました。でも、自分の気持ちに嘘はつけない。あと半年だけ。そう決めて、音楽を続けました。

すると、その半年後、事務所から声がかかったんです。手伝っていた別のバンドに事務所から声がかかった時に、すかさず「俺、こういうバンドもやってるんですよ」とデモテープを渡したら、「こっちの方がいいじゃん」と言われて。いつチャンスが訪れるか分からないと、常にデモテープを持ち歩いていた甲斐がありましたね。

念願のメジャーデビュー。そりゃ嬉しかったですよ。ただ、それまで努力をしてきたとは思いません。自分と約束したことを諦めないでやっていただけで、それって努力でも何でもないんですよ。

心をなくした震災で見た光景

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