栄養の勉強をするため、高校卒業後は東京の短大に通い始めました。四大に通うのは経済的に難しく、諦めました。学校の推薦を使って栄養学を学べる短大があったんです。

一人暮らしをする余裕はなく、実家から通いました。始発の鈍行列車に乗り、授業が終わる夕方に静岡に帰りアルバイトをする、みたいな生活でした。好きで勉強していましたし、2年間で栄養士の資格を取れるという区切りもあり、辛くは感じませんでした。

長期休暇は、旅行によく行っていました。ただ、お金の余裕はありませんでした。お金をかけずに色々な場所に行くにはどうすればいいか考えて、農家や旅館に住み込みで働く「ボランティアバイト」をしていました住み込みで働くので、お金はかからないばかりか、お給料ももらえます。それでいろんな場所に行けるので、私に合っていると思いましたね。

ボランティアバイトでお世話になった農家で、作ったお米やお野菜が廃棄されるところをたくさん見ました。せっかく丹精込めて作ったものを、どうして捨てなければならないのかと不思議に思いましたが、発注される量が安定しないので、仕方ないんですよね。作っても、販売先の都合でいらなくなります。もったいないと思っても、私個人が食べるには消費しきれない量です。

小さい頃からお金のない環境で育ったので、「もったいない」意識が人一倍強くありました。どうにかして農作物の廃棄を減らしたい。農家さんのために何かできないかと感じました。