静岡県三島市で生まれました。生まれた時から父親がいなかったので、母と祖父と祖母の三人に育てられました。

「うちの家は貧乏で、贅沢をしてはいけない」と小さい頃から思っていました。本当に貧乏だったかは分かりませんし、母に何か言われたわけではありませんでしたが、「父親がいないから」と、自分で行動を制限していました。周りに甘えるのが苦手でしたね。

私の家系は、自営業の人ばかりでした。母はピアノの先生。祖父の実家がお菓子屋さん。祖母の妹は、東京で会社を経営していました。祖母の妹は、幼い頃に父を亡くしたそうで、同じ境遇の私を何かと気にかけてくれました。何かある度に東京に呼んでくれたり、海外旅行に連れて行ったりしてくれるんです。親族の働く姿をよく見ていたので、個人で働くことは、私の中であたりまえでした。

仕事で忙しい母の代わりに、家庭のことは祖母がやってくれました。祖母の実家は旅館だったので、祖母は料理がすごく上手でした。祖母の料理は、手作りで、和食が多く出汁を取るところから作る丁寧なものばかりでした。

毎日、祖母の愛情溢れる料理を食べているうちに自然と食に興味を持つようになりました。祖母のように料理を作れるようになりたい。食事は人が生きていく上ですごく大切なもの。食に関わる仕事をしたい。そう思いました。

高校生の頃に、低インシュリンダイエットが流行り、ダイエット本を見ながら自分の身体の状態を管理するようになりました。本に載っている食品成分表を使って栄養素を計算するのが好きでした。

美味しい料理を目一杯食べながら、一方で体重をいかに管理していくか、みたいなことを考えていました。痩せたいけど、食事は好きだし、どうしたら良いんだろうって思っていましたね。

痩せたくてご飯を食べない時期もあったんですけど、髪の毛が抜けたり、疲れが出やすくなっちゃったりして、自分の体にとってマイナスなことばかりでした。また、せっかく祖母が美味しい料理を作ってくれているのに、食べないのはもったいないとも感じましたね。食事をしっかり取りながら、一方で自分の身体をどう管理していくかを考えていました。