高校生の時に、コスタリカへの留学を考えました。コスタリカは、軍隊を持たない平和主義の国だと聞いていました。戦争を無くすことに興味があったので、コスタリカで暮らしてみたかったんです。
ところが、手続きの不備でコスタリカには行けなくなり、アメリカに行くことにしました。留学自体を止めようかとも思いましたが、中学から高校に上がる時、学校を変えただけで視野が広がったので、暮らす国を変えたら視野がもっと広がるかもしれないと考え、留学に行くことを決めました。

アメリカでは触れたことのない文化に触れることができ、視野が広がりました。友達と遊ぶのも、学校で学ぶのも全てが楽しかったですね。

そんな充実した生活は、1年で終わりました。帰国前日、ホームステイ先の家族に家の鍵を返そうとしたら「返さなくていいよ、いつでも帰って来ていいんだからね」と言われました。その時、ホームステイ先の家族に感謝しましたし、家族ってすごくいいなと感じました。

親元を離れて別の家庭で1年間生活させてもらって、自分の家族にもやっぱりすごく感謝しなければいけないなって。こんないい経験をさせてもらえたし、自分の親にも感謝しなきゃいけない。あたりまえのことですが、親に感謝するべきことってすごく多いんだなと。それからは、親の手伝いを積極的にするようになったり、こんな親になりたいと、背中を追いかけたりするようになりましたね。

留学によって1年遅れで高校を卒業した後、大学に進学しました。数字を細かく見るのが好きだったので、経済学部に入り、米国公認会計士試験を目指して予備校にも通い始めました。勉強ばかりの忙しい生活でしたね。

ただ、就職活動でいくつかの企業の話を聞いてみてから、「資格って本当に必要なのかな」と、疑問を感じるようになりました。財務諸表から数字の意味を読み取っていくのには、資格を持つよりも、現場を知ることの方が大事だなと思ったんですよね。元々、「なぜ」を繰り返して、数字の意味を解き明かすことに興味があったんです。

現場を知るためには、営業をやらないといけない。スイッチが急に入れ替わり、会計士試験の勉強を止め、営業職で就職活動を始めました。