私は東京都で生まれました。小学校2年生の時に、料理人の父親の独立を機に、神奈川県に引っ越しました。しかしお店は上手くいかず、私が小学校6年生の時にたたむことに。その後、両親は離婚し、母親の出身地である北海道へ転校しました。

母子家庭で裕福ではなく、また学力的にも選択肢がなかったので、地域内で一番偏差値の低い公立高校へ進学しました。英語の授業は「ABC」から始まり、入部したサッカー部は部員が3人しかいないような学校でした。

北海道で仕事が見つからなかったので、高校卒業後は上京しました。昔から温泉が好きだったので、温泉で働きたいと思い、たまたま求人で正社員募集があった温泉などのレジャー施設を運営する会社に入社しました。入社式で発表された配属先は新宿歌舞伎町のボウリング場でした。18歳で上京し、歌舞伎町がどのような街か知らなかったこともあり、最初はすごく怖かったですね。

仕事自体はすごく楽しかったです。今まで自分の価値を否定され続けてきたように感じていたので、初めて人から必要とされていて、かつ自分の価値を認めてもらっているようで、お客様から「ありがとう」と言われるのが、すごく嬉しかったんです。