故人に合った葬儀を提供し、感謝される組織に。フリーターからベンチャーへ、再挑戦の覚悟。

【株式会社UZUZ提供:第二新卒・既卒の就活CH】葬儀関連のポータルサイトを運営するベンチャー企業にて、お客様対応を行う部署のマネジメントを行う横尾さん。誰かの役に立ちたいという思いを抱えながらも、目の前の楽しさを重視した大学生活を経て、なんとなく飲食業界に。店長として従業員教育にやりがいを感じつつ、2年で退職してからはフリーターも経験。そんな中、新たな環境で再スタートを切ることに決めた背景には、どのような思いがあったのでしょうか?

横尾 夏樹

よこお なつき|葬儀関連ポータルサイトのお客様対応
葬儀関連ポータルサイトを運営する株式会社みんれびにて、セールス&プランニング部スーパーバイザーを務める。

※本チャンネルは、株式会社UZUZの提供でお届けしました。
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誰かの役に立ちたいと思いながら、なんとなくの就活で飲食業界へ


私は千葉県市原市に生まれ育ちました。小さい頃からサッカーや陸上等スポーツが好きで、小学5年生の時に友人の母に誘われてバスケットを始めると、他の競技よりものめり込んでいき、中学・高校ではバスケ部に入りました。公立の高校で中堅校ではありながらも、勉学がそこまで得意でないということもあり、副キャプテンとして部活に打ち込んでいきました。

将来の進路についてはぼんやりとしていましたが、漠然と消防士になりたいと考えたことがありました。アメリカの9.11のテロのニュース映像を見て、今にも崩れ落ちそうなビルに飛び込んでいく消防士の姿に衝撃を受けたんですよね。誰かのために何かをするという気持ちから、危険も顧みない姿に憧れを抱き、「なんでこんな行動がとれるんだろう」と驚きました。

とはいえ、親からは色々な人がいるから大学に行けと言われていたこともあり、最終的には、都内の私大の経営学部に進学を決めました。元々、私が中学3年の時に父が建築業で起業しており、その影響もありました。家業を継げとは言われないものの、自分の学力で入れる大学で、経営を学べる学校に進もうと決めました。

大学に入ってからはバスケサークルで部長を務め、麻雀やバーベキュー等大学生の遊びに明け暮れる日々を過ごしました。就職活動に有利という話を聞いて2年生の時に大手企業のシステム営業のインターンに参加してみることもありましたが、あまり働くイメージは明確でありませんでした。また、憧れていた「誰かのために」ということは消防士ではなくてもできると感じたものの、腰は重いままで、結局今が楽しければいいような大学生活が続いていきました。

そんな背景もあり、就職活動を迎えても「受かればいいな」という感覚で、説明会に行ったのは3社のみ、結局面接は1社しか受けませんでした。募集があるからとりあえず行ってみようと、軸も無く会社を見ており、最終的には大手居酒屋チェーンを経営する外食企業に入社をすることに決まりました。大学で国際経営学科に所属していたため、中国進出を謳っているその会社に惹かれたんですよね。

働く意味を見いだせなくなり、2年で退職


卒業から入社までは怒濤のように過ぎていきました。ちょうど卒業の年の3月に東日本大震災が起こったため、予定されていた本社の研修が無くなり、ほぼそのまま店舗に配属されることに。実務もよく知らぬまま飛び込んだため、「やっていけるかな?」という不安を感じました。さらに、そんな状況に追い討ちをかけるように、経営上の判断で中国展開が中止になってしまったんです。「行かないんだ・・・」とすごく驚きました。それでも、何か違った活躍の仕方を考えようと切り替え、配属では目立つ店舗だった新宿店を志望し、働かせてもらうことに決まりました。

実際に働き始めてからは、どうせやるなら1年で店長になろうと目標を立て、売上に対してどん欲に仕事をするようになりました。すると、販促や従業員教育にも力を入れて努力を重ねた結果、目標通り1年で店長を任せていただけることになったんです。非常に達成感がありました。

店長業務を行うようになってからは、特に従業員管理にやりがいを感じるようになりました。自ら採用した人が成長をしていく姿を見られるのはとても嬉しかったです。日本人が2割程度で8割が外国人という環境のため、コミュニケーションの難しさや文化の違いで悩むこともありましたが、携わった人が成長する喜びはとても大きなものでした。

ところが、それから色々なお店を経験するようになると、次第に「これは自分がやるべき仕事なのだろうか」と悩むようになっていったんです。教育やマネジメント以外にも自らプレイヤーとして働く時間も長いのですが、将来的に見て、自分がやっていることで何か身に付くのだろうかと考えるようになってしまいました。周りの友人がいわゆるサラリーマンとして働くのを見てうらやましく感じるようになり、「何のために働いているのだろう?」と現場業務への疑問が募っていきました。途中からはお客様にどんな価値を提供できているのかも見えなくなっていきました。

そして、2年ほど働いた後、会社を退職することに決めました。働くことに意味を見いだせなくなってしまったこともあり、転職等次の道を決めずにとりあえず辞めるという選択でした。実際に退職を決めると、開放感を感じました。

26歳・フリーターから2度目の就活を経てベンチャーへ


退職をしてからは、まずはゆっくりしようと思い、フリーターになることを決めました。派遣で解体等のアルバイトを始め、生活をしていくために働くような日々を過ごしました。気づけば思った以上にずるずるといってしまい、踏ん切りがつかなくなっていきました。

しかし、そんなある時、SNSで友人の仕事での活躍の投稿を見て、「あれ、俺って何をしているんだろう?」と感じたんです。頑張っている大学の友人の姿に劣等感やジェラシーのようなものを感じたんですよね。そこで、もう一度正社員として働こうと気持ちを固めました。

ただ、結果的に1年半もフリーターをしてしまったため、転職は難しいんじゃないかという不安もありました。そこで、自分の境遇も考えた結果、インターネットで第二新卒の求人を探していると、UZUZという第二新卒に特化したエージェントのサイトに辿り着き、とりあえず登録をしておこうと思い、会員登録をしました。

すると、すぐさま担当者の方から携帯に電話が来て、フリーターからの就活がスタートしました。2回目の就活ということもあり、10社以上受けて周り、前回は適当に決めて辞めてしまったため、エージェントと深く相談をしました。特に、自分がやっただけ結果が出るような環境がいいという思いから営業職を志望するようになりました。

ところが、中々内定が出ないことに加え、内定をいただけた会社でも、いざこの会社で働くとなったら、合わないかもしれないという不安を感じることもありました。「これも違うんじゃないだろうか」と悩みながらも、後先もないのでがむしゃらに就活を続けました。

すると、インターネット上で葬儀関連のポータルサイトを運営する株式会社みんれびという会社に出会い、それまでにない魅力を感じたんです。ITと葬儀を掛け合わせるという珍しい事業内容に加え、ベンチャー企業ということもあり自分がやっただけ結果が出る環境で、面接をした副社長の方と一緒に仕事をしたいという思いもありました。さらに、入社前に5日間インターンを経験できたので、不安なく入社を決めることができました。

26歳にして、フリーターから再び正社員として、新しい環境でスタートを切りました。

将来は故人一人ひとりにあった自由な葬儀を


入社してからは、葬儀関連の複数のポータルサイトの、お客様の方の窓口となる部署への配属となりました。生前の問い合わせの場合は資料送付等を行い、お亡くなりになってからは、実際に業者の手配を電話やメールで対応するのですが、最初は本当に緊張しました。「死」に携わる仕事であることに加え、直接お客様と接する業務ということもあり、とんでもないことをしているんだなという責任感がありました。とにかく、プレイヤーとして仕事に没頭する日々を過ごしました。

すると、会社が大きくなっていくに連れて部署のメンバーも増えていき、役職を得てからは部下を持ち管理側に回るようになりました。自らお客様の対応を行いながら、事務作業やメンバーの管理業務に割く分量も増えていきました。

特に、私が所属する部署は平均年齢が若いため、葬儀について深く考えられるような教育に力を入れています。葬儀をやる意味が分からないというお客様もいらっしゃる中、本当に大事なのは、故人一人一人について深く考え、その人に合った葬儀を行うことだと思います。

不透明な料金設定の多い業界のため、現在は、定額で安心感を持っていただける価格表示を行っていることで支持をいただけていますが、今後はより高い付加価値を提供できるように注力していきたいですね。これからは故人一人一人に、「送りだされるその人らしい」個別のお葬式を提案していきたいです。

葬儀の形は「こうしなきゃいけない」と意味がわからずにやる方がいらっしゃいますが、なんとなくお焼香をしたり、喪服を着たりするのは間違っていて、色んな人がいて、その人の葬儀の形があっていいと思っています。例えば海が好きな人は海でお葬式をしたり、一生を農業にささげてきた人は、畑で葬儀を行うのもありだと思っています。ゆくゆくは、もっと踏み込んで業界を変えられるようサービスを提供していきたいです。

実際に仕事をしていて、お客様から「ここに頼んでよかった」と言っていただけるのはとても嬉しいです。特に、身内の方が亡くなって慌ててご連絡をいただく方も多いため、寄り添った対応を行うことで、私だけでなく、従業員の名前を出して個別に感謝をいただけることは本当に嬉しいです。

私自身第二新卒での転職でしたが、部署のメンバーも第二新卒の人間が多いです。だからこそ、部下の成長に貢献したいという思いは強く、お客様の声はその大きな指標です。若い年齢だと、どうしても葬儀に対して真剣に考えるのが難しい状況もありますが、だからこそ、その考えるキッカケを提供することが自分の役割だと考えています。

やはり、全ては人ありきなので、従業員が働き易い環境を作ることで、お客様への価値に繋げていきたいですね。従業員が幸せであれば、お客様にも幸せを提供できると思うんです。そうすることで、これからも、故人一人一人にあった葬儀の価値を高めて行ければと考えています。

2015.10.30

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