河野 創さんの人生インタビューを最初から読む

「伝えようとすれば伝わる」

上京して最初の頃は、大好きな野球を観ながら働けるという考えから、東京ドームやマリンスタジアムで案内のバイトをしていました。ところが、ある日友人と一緒に地元のサッカークラブ、アビスパ福岡の試合を観に行ってから、サッカーに関心をもつようになりました。初めての試合で、サッカーの応援ってこんなに楽しいものなのか、と驚いたんです。

その時の興奮は今でも忘れられません。ルールもわからなかったサッカーにどんどんのめり込み、野球よりもサッカーを観ることが段々増えていきました。

また、大学2年生からは、居酒屋のホールとして、オープニングスタッフのバイトをすることに決めました。ずっと苦手としていた、人と話すことを、いつか克服したいと思っていたんですよね。

ところが、働いて2日目で、「これは無理かも、やっぱり接客は自分には厳しいかもしれない」と感じました。席の番号は分からないし、早口過ぎてお客さんに「え、なんて?」と言われるし、とにかく最初は手一杯だったんです。

何よりも、接客をするということは、今まで避けてきた「伝える」ということを、自ら行わなければいけなかったんですよね。それでも、オープニングスタッフというフラットな環境にも助けられ、段々とお客さんと会話ができるようになっていきました。自分から自然に会話を始め、話を広げていき、お客さんが喜んでくれるようになっていったんです。

「伝えようとすればちゃんと伝わる」

ということを、身を以て感じられたような気がします。接客だけにとどまらず、自分自身の軸となる考え方を得た経験でした。

やりたい、楽しい>不得意

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