ぼくは東京の渋谷で生まれました。小さい頃から本を読むのが好きで、将来は小説家になりたいと思っていました。ものを書くことが好きで作文は得意、小学生の時には合唱曲の歌詞を書いてNHKのコンテストで入賞したことがありました。ただ、「こう書けば、大人は小学生の純粋な感情だと思うだろうな」と計算して書くような戦略的な子どもだったんです。

また、負けず嫌いで、一番にこだわる性格でした。しかし、そのために努力をするのは嫌いだったので、常に「どうしたら努力せずに一番になれるか」と考えていました。 その考え方は、中学から始めた柔道でも活かされていました。柔道では、相手の技にいかに反応できるかが勝負の分れ目になります。そこで、練習では強い相手に強い技をかけられて。身体や目を慣らしていくんですね。

ただ、ぼくの通っていた学校は進学校で、体育会の強い大学とのネットワークもなく、強い相手と稽古するのは現実的に難しいし、そもそも長時間の練習や筋トレや走り込みなど、いわゆる地道な努力はできる限り避けたいと思っていました。そこで、ぼくはレスリングや総合格闘技の道場に通うことにしたんです。相手は、普段から稽古している柔道の技でなく、見慣れない動きから技を仕掛けられたら反応できないと考えたんです。 実際、その戦略は功を奏し、見事に結果を出せるようになり、全国大会に出場するほどの結果を出せるようになりました。