スポーツの悩み、相談してください!

スポーツの専門家に練習や怪我の相談が出来るwebサービス「Q&Aスポーツ」を運営している小泉さん。スポーツに関する悩みを一つでも多く解決できるよう、多種多様なスポーツの現場や裏側に足を運んでいます。「日本のスポーツ環境は必ずしも良いとは言い切れない」と話す背景には、ご自身の体験に基づく、スポーツを取り巻く環境への強い課題意識がありました。

小泉 真也

こいずみ しんや|総合スポーツサイト運営
スポーツの疑問・悩みをすべて解決することを目的とした総合スポーツサイト「Q&A Sports」を運営する
Link Sportsの代表取締役を務める。

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期待してもらっていたんですよね


幼い頃から、運動が好きな少年でした。

幼稚園からサッカーを始め、小学校からは野球に切り替えました。
少年野球はどこもそうだと思うのですが、よほどの強豪でない限り、
OBや父兄が指導者をかねているケースが多いので、
僕の場合も近所に住んでいる友人のお父さんに誘われたのがキッカケでしたね。

中学に入ってからも、引き続き野球部に入りました。
あまり強い学校ではなかったのですが、自分たちの代は前後に比べると強い方で、
僕は4番センターを務めさせてもらっていました。

高校でももちろん野球に打ち込みました。
自分で言うのも恥ずかしいんですが、打撃が出来て、足が早くて、肩が強いということで、
周囲からは期待してもらっていたんですよね。

うちの学校的では例外的な扱いだったのですが、1年生のときからベンチ入りしており、
自分自身、周囲からの期待に応えて活躍したいと意気込んでいましたね。

いい思い出ではなくなってしまったんです


ところが、高校2年の時に、怪我をしてしまったんです。

調子がよくない兆候を感じながらも、どうしていいか分からなかったですし、
「怪我をしている」と指導者に分かれば、使えないと思われてしまうような空気感がありました。

指導者の方は他の仕事を兼ねているので、専門的な知識がないのもしょうがないし、
やっぱりなんだかんだ、科学的でない根性論はあると思います。

そんな背景もあって、身体へのダメージは大きくなっていきました。

一番最初は腰でした。
ひどいときは歩けないほどの痛みがあったのですが、
痛み止めの注射を2本も打って試合に出たことがありました。
でも、薬は切れてしまうので、最終回直前でついに動けなくなってしまったこともありました。

怪我を治さずにプレーしていると、そこをかばって他にも派生していきます。
僕の場合は、腰⇒肩⇒肘という順番でした。

それまで期待されて注目してもらっていたのが、怪我をして一気に変わったんですよね。

肩を壊してからは、代打要員になりました。
「あいつ守れないし」という雰囲気がありましたよ。

自分にとっては最初の挫折で、野球部を辞めて他のスポーツに移ろうかとも思いました。
正直、高校野球はいい思い出ではなくなってしまったんですよ。

途方に暮れるような気持ちでした。

自分の可能性を試せるんじゃないか


高校を卒業して、大学に入ってからはスポーツからは離れ、もっぱら麻雀ばかりしていました。
何かひとつを極めたい性格なのですが、自分の中で野球は極められなかった感覚があり、
次に打ち込めるものを探していたんですよね。

なにかしようと思って一生懸命頑張るのは苦手なのですが、
ハマったことは、突き詰めて人よりできるようになるんです。
理系で確率などの分野が好きだったこともあり、麻雀にハマっていきました。

僕が麻雀ばかりしている頃、学生で起業をしているという話を耳にする機会がありました。
中高時代かなり仲が良かった友人が会社を起こし、軌道に乗せていくのを見て、すごく楽しそうだなと思ったんですよ。
なんだか、自分の可能性を一番試せるんじゃないかと思ったんです。

就職活動の時期になり、進路に悩みましたが、いわゆる一流企業に行く機会は新卒しかないと思い、
一度大企業に就職することに決めました。
僕が選んだのは、クラウドの最先端技術を扱う大手IT系企業でした。
最先端のITに触れたいと考えていたんです。

魅力を感じて入社を決めましたが、20代のうちには辞めて独立したいと考えていましたね。

人生にやり残したことができる


新卒で入社した会社では営業に携わりました。
誰よりもお客さんと仲良くなろうと思い、ほとんど事務所ではなく、お客さん先に顔を出してましたし、
常に新しいことをしようとしていました。

大企業ということもあり、一人一人の裁量がすごく大きい訳ではないのですが、
理解がある上司にも恵まれ、色々な挑戦をさせてもらい、仕事は充実していましたね。

でも、このままずっと務め続けたら、人生にやり残したことができるんじゃないかという不安があったんです。
やっぱり、起業して自分の可能性を試してみたいという思いは変わらずありました。

今死ぬとなったときに後悔することがあるなら、やらなきゃダメだと思ったんですよ。
本当のリスクは、挑戦しないことだと。

入社して6年目、20代最後の年というタイミングも重なり、僕は独立することを決めました。
一歩踏み出し、実際に挑戦しようという覚悟ができたんです。

起業を決めてからは、300個以上アイデアを考えました。
出してみて改めて気付くんですが、やっぱりスポーツのことばっかりなんですよ。

自分が愛せるもの以外、続けていくことはできないという思いもあり、
スポーツに関する課題を解決するようなサービスに決めるのに、時間はかかりませんでした。

スポーツにはずっとハマっていると思います


その中でも、やはり自分自身の怪我の経験は課題意識としてすごく強く感じていました。
日本だから起きたことなんじゃないかと思うんですよ。

日本において、スポーツを取り巻く環境は決して良いとは言えないし、
自分と同じような怪我でスポーツを楽しめなくなってしまう人もいると思うんです。

だからこそ、スポーツの専門家に練習のアドバイスや、怪我の相談ができるQ&A機能を中心とした、
総合スポーツサイトを作りました。

若いうちから怪我をさせない仕組みを作りたいですし、
長期的には、選手や関係者含め、スポーツに関して困っている人たちが、
使って良かったと思ってもらえるような場を作っていきたいと思っているんです。

将来は、スポーツで困っている人や、スポーツ関連の事業をする人に投資をしたり、
スポーツに特化した市区町村を作ることに携わってみたいです。

個人としては、今までにやったことのないスポーツへの好奇心がありますね。
もう一度、自分の限界に挑戦したいという気持ちが強くあるので、
いずれはトライアスロンに挑戦してみたいです。

今は起業したてということもあり、そこまで経済的な余裕もないのですが、
いずれ、用具一式を買えるようになったら挑戦してみたいですね。(笑)

この先も、スポーツにはずっとハマっているんじゃないかと思います。

2014.04.20

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