翌月曜日に課題を持っていったのですが、同じことをまた言われ、そんなことが1ヵ月程続きました。その間も通信会社での仕事は続けていて、毎日夜10時頃まで働き、その後に飛び込み営業に行くのはしんどくなっていきました。

そこで、ついにしびれを切らせて、「いつまで続ければいいんですか?」と言ってしまったんです。すると一言、「嫌なら止めていいですよ」と。

私は慌てて嫌だと思っているわけではないこと、ただ仕事もあって大変な自分の状況を伝えました。しかし、返された言葉には、頭をガツンと叩かれたような衝撃を受けました。

「10時に新宿で仕事が終わった時、空を見上げてください。新宿ならその時間でも電気が付いているビルがたくさんあるはずです。そして、終電までの2時間あれば10枚の名刺を集めることなんてできますよね。結局、あなたはできない理由、やらなくていい理由を並べているだけなんです。」

自分とは、考え方が違う。この言葉が悔しくてたまらなかったので、その後も課題をやり続けることにしました。

毎週「また月曜日に来てください」と言われる日々が続きましたが、それでも絶対に諦めたくなかったので、止めようとは思いませんでした。いつまで続くかは分かりませんでしたが、ずっと続けようと。

しかし、3ヶ月ほど経ったある時、いつもの様に課題を届けに行くと、「ちょっと待っててください」と、いつもと違う対応をされたんです。そして突然支社長が現れて、「よく頑張ったね、来月からよろしく」と言われ、入社が決定したんです。

その瞬間、嬉しくて涙が止まりませんでしたね。そして、早く見返したい気持ちもあり、最初から全力で仕事に打ち込むようになりました。