東京に来てからはジムが近くにあったので、念願のボクシングを始めることができました。アマチュアの試合に出るのも楽しかったし、初めて取り組んだの個人競技の運動で、面倒なコミュニケーションなしに1人で没頭できることが好きでした。そして、同時に、ボクシングトレーナーになりたいという気持ちも芽生えました。しかし、あまりにも稼げない仕事だと知って、結婚を考えていたこともあり趣味にとどめておくことにしたんです。

一方、仕事にやる気はなく、言われたことをやるだけで、なんなら上司の言うことを聞かないこともあるほどの態度でした。すると、ある日「もう来なくていい」と言われてしまったんです。ちょうど結婚をした後だったので焦りつつも、あの態度では仕方がないとも思いました。

そして、どんな仕事でも営業力は必要と考え、営業職で会社勤めをはじめました。しかし、売る商品が合わなかったり、会社の業績が傾いたりして、2社ほど転々としていました。さすがに30歳も近くなるので、そろそろちゃんとしなければまずいと考え、次は本気で営業力を付けるために、リクルートで契約社員として働き始めることにしました。

ここではそれまでの考え方が一気に変わりましたね。それまではサラリーマンなんてかっこ悪いと思っていたのに、リクルートで働く人たちはみんな輝いて見えたんです。今の仕事がどうやったらもっと楽しくなるか常に考えていて、その環境は非常に居心地が良いものでした。それまでの仕事に対する価値観は一気に変わり、私も仕事を楽しむようになりました。

一方で、売っていた人材事業の商品自体はあまり好きになれず、営業成績が安定せず、4年間で契約満期を迎えることになりました。