自分のアイデアで仕事を作ることができるんだ。「サラリーマン」の固定観念の向こう側。

スタートアップ関係の情報に特化したメディアを運営する傍ら、スタートアップ体験イベントの運営を手伝う吉岡さん。エンジニアとしてキャリアを築き、上場企業にいた吉岡さんが、現在のような新しいチャレンジを起こすに至るまでには、それまで積み上げた価値観を大きく変えるような出来事がありました。

吉岡 朗

よしおか あきら|個人メディア運営
ハッカソンやアイデアソン・スタートアップ等の情報のまとめサイト、
「Hackathon Post(ハッカソンポスト)」を運営する。

Hackathon Post(ハッカソンポスト)

コンピューターへの関心からエンジニアに


神奈川県に生まれ、小中高と横浜で育ちました。

私はあまり真面目な学生ではなく、勉強もせず、将来の夢もありませんでした。
高校の卒業が近づき、周りが受験勉強を始めても遊んでいて、
結局浪人をしても大学に合格できなかったんです。

しかし、学生時代からコンピューターには関心があり、
ちょうど、親からも今後コンピューターが流行っていくという話は聞いていたため、
職業訓練校に入り、コンピューターを学んでみることにしました。

大学受験の失敗もあり、自分としては焦りを感じましたね。

「自分にできるのかな?」

という不安がありました。

その後、学校に通ったあとはプログラマーとしてコンピューター業界に就職しました。
もの覚えが悪かったこともあり、上司に怒られることも多かったですが、
なにくそ、という気持ちで仕事のモチベーションにしていきました。

その語、「Windows95」の普及でIT環境が変わり、
自分自身、プログラマーで終わりたくないという気持ちもあったので、
SIerに転職し、システムエンジニアとして働き始めました。

しかし、実際に入社をしてみると、
クライアントに派遣されてエンジニアとして働くという仕事の仕方だったため、
幅広い経験は積めたものの、スキルが貯まっていかず、まとまりのないキャリアになってしまう不安を感じたんです。

そこで、1社に腰を据えて働きたいという気持ちから、
転職活動を行い、38歳にして、東証一部上場の製造系メーカーに、
社内エンジニアとして入社をすることが決まりました。

もう、会社には行かなくても良いよ


実際に転職をしてからは、社内のサーバー管理等の業務に携わるようになったのですが、
環境も変わりとても楽しかったですね。

しかし、数年間働くと、経験を積むために、
社内の別部署で製造現場に携わることになったんです。
それからは、私の覚えが悪いこともあり苦しみましたね。
叩き上げの現場の方と働く中で、仕事について怒られることも増えていきました。

そんな中、現場の方とのコミュニケーションがエスカレートし、暴行を受けてしまったんです。

しかし、正直その事実に気づけないくらい、自分自身追い込まれていました。
新しい環境に適応しようという思いで精一杯だったんです。
ちょうど結婚をしたばかりだったこともあり、会社は辞められないと感じていたんですよね。

結局、家族から

「もう会社には行かなくて良いよ」

と言われてお休みをいただくことになりました。
その言葉を貰って最初に感じたのは、

「そんな選択肢もあるのか!?」

ということでした。
ある種不器用な性格もあり、固定観念のように会社に行かなければと感じていたんです。

それでも、会社に行かないという選択をしてからは、
今までの自分の価値観に反する行動をしている分、逆にストレスを感じ、
体調を崩すこともありました。

まるで路頭に迷ったような気持ちでしたね。
2・3ヶ月は何をしたら良いか分からずにいましたが、
1年程休みをとれることになったので、自分で何かしてみようかな、とぼんやり考えるようになりました。

自分のアイデアで、仕事を作ることができるんだ


そんな時、テレビの特集で「Startup Weekend」という、
3日間で新しいサービスを生み出すスタートアップ体験イベントを取り上げた番組を見たんです。
最初はたまたま見てみた程度だったのが、
皆、一生懸命ビジネスプランを考え、葛藤する姿を見て、「すごいな」と感じたんです。

目から鱗が落ち、人生観が変わったような気がしました。

「自分のアイデアで仕事を作ることができるんだ」

という驚きがあり、
今まで持っていた固定観念とは全く違う考え方に感化される自分がいました。

そこで、すぐに次のイベントに自分も申し込もうと考え、
2月・3月と立て続けに参加してみたんです。
すると、チームに恵まれたこともあり、2回とも優勝をすることが出来たんですよね。
最初は何をしたらいいのか分からなかったのですが、
2回目には自分が出来るところに注力することができ、どんどんやりがいも増していきました。

また、その後からはイベントのオーガナイザー側に回り、
地元横浜から始まり、地方巡業として、大阪・名古屋・真鶴等、
様々な場所で「Startup Weekend」を開催するお手伝いをさせていただきました。

正直、イベントに関わる中で、自分自身が持っている能力は大きく無いと感じながらも、
数多くのイベントに触れる中で、自分でも何かやってみようと考えるようになったんです。
そこで、メディアなら行動を起こせば何かを伝えることができるかもしれないと考え、
メンターの方にご協力いただき、スタートアップ系のイベントに関する情報を配信する、
「Hackathon Post(ハッカソンポスト)」というメディアを立ち上げました。

最初は、自分の視点が少しでも誰かの役に立つのであれば、
という感覚で始めたのですが、実際にリリースすると思ったよりも多くの人に見ていただくことが出来、
手応えを感じるようになりました。

自分の殻を壊していきたい


現在は、自分をかえてくれたイベントである「Startup Weekend」に運営ボランティアとして携わりつつ、
Hackathon Post(ハッカソンポスト)の運営を行っています。

基本的には外部記事のキュレーションを行っているのですが、
ハッカソンやアイデアソン・スタートアップ等の情報をまとめて配信しており、
自分のように悩んでいる人たちが、実力を試す手段になるような機会を提供できればと考えています。

その他にも自分の趣味の一環として、いくつかまとめサイトを作ったり、
観光系のプロジェクトに携わったりしています。

これらは、全て自分の楽しみで作っているので、
本当に昔とは生き方が変わったなと感じますね。

メディアを通じて色々な人の繋がりも生まれてきたので、
その繋がりを大切にしつつ、自分自身はメディアを軸に、
より個性がでるようなチャレンジをしてみたいという気持ちもあります。

私はやっぱり「サラリーマン」だと思うので、起業し法人化して・・といったことは考えていませんが、
何か別の形でも自分の殻を壊していきたいですね。

それが、向こう5年・10年の目標です。

2014.12.20

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