おもてなしと結婚を通じて孤独のない社会を。みんなが幸せを感じられる社会を作りたい!
「孤独じゃない社会はきっと世界平和につながる」とご自身の夢を熱く語る小林さん。しかし、昔は毎日を消費するように生きていて、夢なんてなかったと話す背景には、どんなストーリーがあったのか。お話を伺いました。
小林 千晶
こばやし ちあき|婚活支援・京都の街の活性化支援
婚活支援『ファミリーデザイン』を運営し、婚活トレーナー・カウンセラーをしている。
また、京都の街づくりを目的とした『京都おもてな市民』の提案者・プレゼンターとして、京都の街中での時代劇などを企画している。
ファミリーデザイン
京都おもてな市民
恋愛はパワーの源
私は京都で生まれ育ちました。
小さい頃から絵が好きで、将来漫画家になりたいという気持ちがあり、
デザインが学べる大学に進学しました。
そして19歳の頃、人生で初めて彼氏ができたんです。
心の底から本当に好きな人ができて毎日がすごく幸せで、
これまで愛の形は親の姿が全てでしたが、
「人を愛するってこんなに素敵なことなんだ!」と身をもって実感することができました。
また、好きな人に振り向いてもらえるためなら何でも頑張ることができて、
恋愛のパワーってすごいと思っていました。
恋愛体質で、恋愛の話が好きだったのでいつも友達に話していたのですが、
友達はもう聞きたくないといった感じになってしまったので、
恋愛が好きであると周囲に話すのは、抑えるようになっていきました。
そして就職活動の時期になり将来を考えた時、
学んだことを活かしてイラストレーターになる選択肢もありましたが、
自分はアーティストタイプで人に評価されるのは性に合わないと感じ、
一般企業に就職しようと思ったんです。
しかし、就職難だったため正社員として就職することはできず、
京都へ戻り、契約社員としてOLをすることになりました。
OLとして働いていた20代の頃は、その時楽しければ良いという考え方で、
お給料で好きな物を買うことや、彼氏とのデート、友達とのご飯など、
自分の好きなことにお金を費やし、毎日なんとなく生きていました。
夢との出会い
そんな中、私の家庭環境は徐々に変化していきました。
小さい頃、仲の良かった両親は離婚してしまい、
よく遊んでくれていた親戚の叔父は、突然自殺してしまいました。
亡くなった叔父とは、何年も会っていませんでしたが、
後で親戚家族から話を聞くと、鬱病だったそうです。
そばで見ていた親戚家族は、どんどん変わっていく叔父を何とかしてあげたくても、
助ける方法が分からず、どうしようもなかったんだと思ったんです。
ドラマで見ていたようなことが自分の身近な家族にも起きたことで、
今まで生きてきた意味や、これから生きていく意味は何かと考えるようになりました。
また、それまでその場の楽しさだけのために消費してきた生活は、
自分に残っているものや生きがいは何もなく、
これから先も同じ生活を続けることに限界を感じ、30歳が近づいた頃から夢を持ち始めたんです。
この時頭に浮かんだキーワードが「世界平和」や「人の幸せ」というもので、
叔父のことを考えた時、家族以外にも誰か相談する人さえいたらあんなことになってなかったのではと思い、
孤独をなくすことが、人の幸せや世界平和に繋がると思うようになったんです。
夢を語る場
こうして夢を持つようになったのですが、
周りには、そういうことを語れる友達はいなかったんですよね。
世界平和とかの話をすると、ドン引きされてしまいました。
また、昔から好きだった恋愛で何かやれば、
あの幸せな気持ちによって孤独をなくせるのではと思っていたのですが、
どうやって実現すればよいのか分かりませんでした。
そこで、ビジネスの勉強をしたいと思い、福島正伸さんのメールマガジンを購読し始めました。
そのメールマガジンで、福島さんが代表をしている、
大人が夢を語る場であるドリームプラン・プレゼンテーション、通称ドリプラを知り、
京都で開催されるドリプラを見に行くことにしました。
いざ行ってみると、会場はすごく豪勢なところで、
入口では「感動の涙を拭くタオル」という物が配られているし、
プレゼンターは自分の夢を堂々と語っていて、観覧者も子供のように泣いていて、
素直に心をさらけ出している人たちを目の当たりにしたんです。
私はそれまでは夢なんて語れるような環境にいなかったのですが、
ここだったら、自分の夢を語っても受け止めてくれる人がいると実感したんです。
そして、自分もあの舞台に立てたら、夢を叶えられるかもしれないと感じ、
次回のドリプラに出てみることに決めました。
孤独をなくす街づくり
最初は、恋愛関係でやりたいと思っていた結婚相談所に関する夢を語ろうと思っていたのですが、
せっかくあれほど大きい舞台なんだから、世界平和に繋がることで、
もっと多くの人を巻き込み、幸せにできる方法がないか考えることにしたんです。
そこでたどり着いたのが「京都おもてな市民」という構想でした。
おもてなしという言葉は、観光客に向けた言葉に捉えられがちですが、
それをもっと身近な地域の人に向け、お互いが「寄り添う」ことで、
地域のつながりが深くなり、相談できる人ができ孤独を減らせるんじゃないかと思ったんです。
そして迎えたプレゼン本番は、非常に緊張しましたし、まだまだこれからだなと思うような出来でした。
しかし、勇気を出して、自分の思いを堂々と口にしたことで、
頑張らないといけないと自分を駆り立てられるようにもなりましたし、
私の夢を多くの人に知ってもらうことも、一緒に夢を語り合える人たちもできました。
そしてドリプラが終わった後、京都おもてな市民の活動は始まり、
新選組の衣装を着て街でゴミ拾いをしたり、観光客の方をお手伝いしたりしました。
また、戦国武将の時代劇を街の中でやったりもしましたね。
これはただの劇ではなく、演じること自体も心のセラピーになるようになっていて、
出演した男性のご家族からは、最近お父さんがすごく元気になっているという声も頂いていて、
やっぱりこういうことをしていきたいと感じましたね。
幸せを噛みしめて
ただ現在は、京都おもてな市民の活動は少しお休みして、
少し前から始めていた婚活支援の活動に力を注いでいます。
どちらもやっていきたいと思っていたのですが、色々な人に相談するうちに、
ある程度かたちになるとこまでは、まずは片方に絞った方が良いとアドバイスをいただいたので、
婚活支援に集中することにしたんです。
婚活支援の活動としては、イベント等を行い出会いのきっかけを作ったり、
結婚相談として個別のサポートをしたりしています。
実は今、お腹の中にはずっと欲しかった子どもがいて、婚活支援に集中しようと感じた1つの理由でもあるんです。
子どもがお腹にいることを実感でき、私は毎日本当に幸せを感じていて
結婚や妊娠を通してこんなに幸福感が得られることを、多くの人に知ってほしいんです。
仕事が1番大切という方も、結婚願望がないという方も、
それぞれが理解ある方に巡り合えて、結婚と自分が大切にしていること、
どちらも諦めずに手に入れられたら、さらに幸せになれると思うんです。
だから私は、そういう人たちが素敵な人に出会えるようサポートしていきたいんです。
ただ、今後はしばらく婚活支援に集中していきますが、
将来的には、京都おもてな市民と婚活支援、どちらもやっていきたいんですよね。
結婚と京都の街づくりの両面から孤独を感じない社会を実現し、
「世界平和」を目指していきたいです。
2014.09.23