好きで、得意なことを仕事に。「恋愛」から、人の内面を変えていく。

恋愛心理学に基づき、内面を高めるカウンセリングを行うことで本気の恋愛へと導く、恋愛専門学校『Tokyo Lovers Academy』の代表を務め、コンサルタントとして活動されている大内さん。 夢もやりがいもなくただ働いていた時期から、自分が本気で取り組むことができる「好きで、得意なこと」を仕事にするまでには、どのような背景があったのでしょうか。お話を伺いました。

大内 友博

おおうち ともひろ|人を惹き付ける男を育成する、恋愛学専門学校代表
恋愛心理学に基づき、ノウハウやテクニックではなく、内面を高めることで本気の恋愛へと導く、
恋愛専門学校「Tokyo Lovers Academy」の代表を務める。

Tokyo Lovers Academy

リーダーシップを発揮したい


福島県の田舎で育ちました。
小さい頃からリーダーシップを発揮するのが好きな子どもで、
例えば小学校の時に、友人たちとサッカーをやろうという場面では、
集合時間や場所を決めたり、「ゴールはここに置いて、このルールでやろう」などと、みんなの中心に立って行動していました。
誰かについていくというのはなぜか嫌で、何でも自分で決めてやっていきたいという思いが、いつもありましたね。

しかし、小学校6年生の時にいじめに遭ってからは、それまでに比べ、かなり周囲に気を遣うようになり、
中学や高校でも、クラスを引っ張っていくというような存在ではなくなりました。

それでも、相変わらず、何かあると誘われるという立場の人間ではなく、誘う側であるということは変わりませんでしたね。

そして大学は、兄が東京にいたことと、都会への憧れの気持ちもあり、東京の大学に進学することにしました。
入学後は、バイト先の先輩の紹介でバレーボールサークルに2年生から入れてもらい、
ここでも周りから自分がどう思われているのか気にして、嫌われないようにしていましたね。
一方、大学のクラスの仲間内では、卒業旅行を企画するなど、やはり自分から誘うという姿勢は変わりませんでした。

夢も何もない、ふがいない自分


大学を卒業してからは、新卒で不動産の会社に入社し、地元の福島の配属になりました。
正直、もともと不動産の仕事がやりたかったというわけではなかったのですが、
収入が良く、これが自分のやりたいことなのかと考える余裕さえないくらい仕事が忙しかったこともあり、しばらく続けていたんです。

しかし1年程経った頃、当時付き合っていた彼女と福島を出て同棲しようということになり、
今の仕事を辞めて上京することに決めたんです。

ところが、会社に辞表を出した直後、彼女に振られてしまいました。
かなり傷心しましたが、会社にはもう辞めると言ってしまったので、
東京に出るしかなくなり、とりあえず仕事を探して、IT系の会社に転職することにしました。

ただ、その仕事はとりあえず生活のために始めたようなものだったので、
自分にとっては夢もやりがいもなく、つまらないとしか思えなかったんですよ。
そのため、毎日仕事が終われば遊びに行き、終電を逃して朝まで飲む、というような生活を繰り返すようになりました。

しかしそんな時、その時流行っていたSNSのオフ会で、同年代の友人3人と出会ったんです。
彼らは、バンドマンとして夢に向かって走っている人、海外が好きだからとバックパッカーをしている人、
自分のやりたい仕事で起業するために努力している人でした。

そして、そんな彼らと一緒にいるうちに、比較して自分をふがいなく感じ、
こんな生活を続けているようではダメだ、と危機感を覚えるようになっていきましたね。

バーテンダーからコンサルタントへ


そして25歳の冬に、本気で自分のやりたいことを探そうと決意し、ついに会社を退職しました。
そこで自分を見つめ直し、人が好きで、目の前の人に喜んでもらいたいという思いなどから、
バーテンダーの仕事がしたいという思いに至ったんです。
そして、いつかは自分のお店を出すという目標を定め、そのための勉強として働かせてもらえるお店を探し、
どうせ本気でやるならお酒の街でやろうと、26歳の4月から、恵比寿のあるお店で働くことになりました。

そして、仕事を始めてみると、今までとは全く違い、仕事が楽しくて仕方がなく、本気で休みがいらないと思いましたね。

また、ある時、友人と昼間にバーベキューをして、その後仕事に行くという日があったのですが、
それを友人たちに言うと、「これから仕事なんて大変だね。」という言葉を、大多数からかけられたんです。
その時、周りの友人たちはこんなにも仕事が嫌いなのかと気づき、今の自分がとても恵まれていることを実感しましたね。
自分は一度も仕事に行きたくないと思ったことがなく、
好きなことを仕事にしているからこそモチベーションも高いんだと気づかされました。

そして、そんな調子でどんどん仕事にのめり込んでいき、始めて1年半で店長を任せてもらえることになったんです。
店長という立場になると責任も重くなりましたが、
自分の好きなことで責任をかけてもらえるということは自分にとってはとても嬉しいことで、
周りから必要とされている実感も得られました。

更に、自分が店長になってから、お店の売上もどんどん伸びていき、自分自身に対する自信にも繋がっていきましたね。

そして、そうやって仕事をしていくうちに、段々とお客さんの悩みを聞いてあげるという場面が増えていきました。
仕事の悩みを話してくれる人が多く、自分自身も過去に仕事にやりがいがもてずに悩んだ経験があったので、
話を聞くだけでなく、アドバイスをしてあげるようになったんです。

すると、自分のアドバイスを受けたお客さんが、「大内さんに話を聞いてもらいなよ」と言って、
また別のお客さんを連れてきてくれるようになったんですよね。
そんな評判もあり、徐々に自分の今やっていることが、
仕事にできるくらいに価値のあることなのではないかと考えるようになりました。

そして28歳の夏頃から、個人を対象に仕事を楽しむためにはどうしたらいいかなどのカウンセリングをする、
コンサルタントのような仕事をフリーランスで始めることにしたんです。

「仕事」の領域のコンサルタントへの違和感


しかし、しばらくフリーでやってみて、自分の中で違和感を覚えるようになりました。
このままやっていっても、この領域で自分が結果を出すイメージがどうしても持てなかったんです。
バーテンダーの仕事と違い、プライベートの時間にまで、この仕事のことを考えたいとは思えなかったんですよね。

そんな自分の状況に危機感を覚え、自分の周りの経営者の方などに相談をするようになりました。
するとある方に、恋愛系のビジネスをすればいいのではないか、しかも君にはこの分野が向いている、
とアドバイスをもらったんです。
それを言われて、自分の中で心が大きく動きました。

実は以前から、恋愛に対するアドバイスなどをするコンサルタントとして、
この領域も扱ってみたいという思いはありました。
しかし、同じようなコンサルタントとして仕事をされている尊敬する方に、
一度「恋愛」という括りにしてしまうと、そこから抜け出せなくなってしまう、という助言をもらっていたんです。

しかし、このように周りの方から、言ってもらうことで、自分の思いが確信に変わり、
今までの自分はまだ本気ではなく、これからは自分にとって好きであり、得意な分野で、
しかも本当にやりたいと思うことをやっていこうと決意しました。

もちろん、助言を頂いたように、領域を狭めることで上手くいかない可能性もありますが、
未来の見えない不安を気にするのはもったいないし、そのときが来たら悩めばいいじゃないかという発想に変わったんです。

「恋愛」という分野から、人の内面を変えていく


そして、フリーランスで「恋愛」という切り口でコンサルタントとしてやっていくと決めたタイミングで、
親友が副代表を務める『Tokyo Lovers Academy』で、今年の4月から代表を引き継がせてもらうこととなりました。
現在は、主に結婚相談所に行かれるような30代~40代の方をメインの対象とし、コンサルタントとして活動をしています。

恋愛スクールとは言えど、ノウハウやテクニックを教えるというものではなく、
カウンセリングを通し、自己愛を高めて、内面を変えていくことを目的としています。
本当の幸せな状態とは、仕事、恋愛、プライベートの3つともが充実している状態を指すと僕の経験から考えているので、
どれも切り離せないですし、どれにも必要な根底の考えをカウンセリングしています。

今後は、この学校を法人化して、結婚相談所の方から相談してもらえるという状態にしたいですね。
また、今は1対1のカウセリングですが、スクールという形で地方でも展開し、
自分自身が全国で講演会を行うようにしていきたいです。

このように自分の好きで得意なことを仕事にして活動していき、
日本中でもっと自分に自信を持つことができる人を増やしていきたいと思っています。

2014.08.30

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