女性に自立のキッカケとなる知識を。出産3ヶ月前に見つけた、生きていく術。

輸入販売のオンラインスクール・四柱推命に基づいたカウンセリングを行う大園さん。「方法を知ったことで、自由にやりたいことができるようになった」と話します。子育てに専念していた主婦だった大園さんに訪れた転機とはどのようなものだったのでしょうか?

大園 麗花

おぞの れいか|輸入販売のオンラインスクール等運営
輸入販売のオンラインスクールや、四柱推命のカウンセリング運営を行う。

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やりたいことは全部やってしまった


物心がついた頃から裁縫が好きでした。
編み物等が好きで、高校に入ると自分で洋服を作るようにもなりました。

そんな背景もあり、卒業後はファッション系に進みたいと考え、
有名デザイナーの授業が受けられる短大に進学することにしたんです。

実際に短大で勉強を始めると、ファションのデザイン的な側面だけでなく、
お店の仕掛けや棚作りの考え方等、ビジネス的な仕組みを学ぶことができました。
自分が何気なく見ていたものにこんな裏側があるんだ、ということに感動しましたね。

そのまま、ファッションに携わりたいという気持ちは変わらず、
アパレルブランドにて、デザイナーのアシスタントとして就職し、
しばらく働いてからは他のブランドに移り、マーチャンダイジングの仕事にも携わりました。

ところが、下っ端ながらガンガン言いたいことを言っていたことで、
新しい環境で1年ちょっと働いた頃、組織内でつぶされてしまったんです。

組織が古い体制だったこともあり、上の意見に従わないとやっていけないんだな、
ということにがっかりして失望してしまいました。

また、仕事の傍ら、週末はプライベートでDJとして活動していたのですが、
そこで様々な方と出会ううちに、自分が住んでいる世界は小さいな、という危機感を感じるようになったんですよね。

そんな背景も重なり、もっとやりたいことをやろうと、
仕事をやめて、地元で靴屋の販売員として働くことにしました。
ファッションの中でも特に靴が好きだったのと、販売の経験が無く、やってみたいという思いがあったんですよね。
 
そのショップは目標をチームで達成していこうという雰囲気があり、働いていてすごく楽しかったですね。
大好きな靴の知識も学べて、新しいことを学ぶことへの充実感がありました。

しかし、そんな風に働いて24歳頃になると、
なんだか、仕事も遊びも、やりたいことをやりつくしてしまったな、
と思うようになったんです。

そこで、あと何をしたいかな?と考えたときにたどり着いたのは、

「子どもを産みたい」

ということでした。
正直、子ども自体はあまり好きでなかったのですが、
出産という未知の世界に、自分の残された可能性を感じたんですよね。

それまではあまり自分と向き合って来なかったのが、
子どもを産んだら何か変わるかもしれない、と考えるようになったんです。

「そんな人いるの!?」


その後、縁があり結婚・出産の機会に恵まれたのですが、
実際に子どもを授かってみると、本当にかわいいんですよね。
それまでの子ども嫌いは嘘みたいに、

「私は子どもを産むために産まれてきたんじゃないか」

と思うほどに感動しました。
それから1年半はひたすら子育てだけの生活でした。

初めての育児だったこともあり、とにかく一生懸命に取り組みました。
しかし、色々な情報から「こうじゃなきゃいけない」という思い込みもあり、
頑張りはするものの、あるべき姿と自身のギャップにジレンマを感じるようになりました。

また、ずっと子育てだけをしていたこともあり、
まるで「子どもを育てるための私」になってしまい、
自分がどこにあるのかわからなくなってしまったんです。

気づけば精神的な余裕も無くなってしまっていました。

そこで、さすがに何か変えないと人生まずいと思い、
一度子どもを保育園に預け、自分の時間をとることにしたんです。
まずは図書館に行って本を借り、家で読むという日々が始まりました。

そんなある時、通っていた図書館の本棚で、
『ミリオネーゼになりませんか?』という、女性で1000万以上を目指すという本を見つけたんです。
興味を持って借りてみると、私と同じように子育てをしながら起業している方の話が載っており、衝撃をうけたんですよね。

「そんな人いるの!?」

と、とにかく驚き、価値観が大きく変わりました。
その本に出会ってすぐに「これになろう!」と決めたんです。

ちょうど、同じ年の子どもを育てる起業家の方に出会いアドバイスをいただいたこともあり、
自分が家でできることから始めようと思い、
すぐにネイルサロンを始めたり、おむつケーキの作り方等を教えたりということを始めました。

それまでは精神的な処方のために薬を飲むこともあったのですが、
自分でビジネスをするようになってからは段々元気になっていき、
薬を飲むこともなくなっていきました。

出産3ヶ月前に収入が0に


ところが、そのタイミングで、家庭の収入が減ってきてしまったんです。
自分でやっていたビジネスはやりがいを追っており、収益は非常に小さかったため
家計のためにアルバイトを始めることにしました。

しかし、私が第二子を授かったため、バイトもできなくなってしまい、
ついには家庭の収入が0になってしまったんです。
出産3ヶ月前のことでした。

近い将来には出産を控えながらも、そのままいくと出産費用が足りなかったんですよね。

「どうしよう…」

という不安でいっぱいでした。
そして、

「金銭的にも精神的にも誰かに依存していてはダメなんだな」

ということを痛感しました。

そしてそれからは、自分の手でなんとかできないか考え始めるようになりました。
一家4人食べていくためにはどうしたらいいだろうか、と考えるようになったんです。
自分の人生を自分で歩み始めたような感覚でしたね。

ただ、「生きていればなんとかなる」という気持ちもありました。
育児で悩んでいた時、そのまま死んでしまおうかと考えたこともあったのですが、
それでも、生き続けたことでなんとかなっていったんですよね。
だからこそ、今回も頑張ればなんとかなるんじゃないかと思ったんです。

とは言え、それまではアパレルやアルバイトしかやったことが無いため、
何をすればよいのか模索する日々が続きました。
出産が近づいていることもあり、できる作業も限られており、選択肢は広くありませんでした。

そんな折、よく読んでいたママさんブログで、輸入物販というビジネスを見つけたんです。
初めて見た瞬間に、

「ママさんでできるなら、私にも絶対できるじゃん!」

と思いました。
また、よく調べていくと、自分が買った洋服が4倍くらいの値段で売られていたんですよね。
「このやりかたすごい!」と思い、それまでやっていたことを全て辞め、その日に輸入物販を始めました。

そうすると、翌日には1万円の利益を出すことができたんです。

「やばい、これで生きていける」

と思い、すごく安心しました。
そのまま毎日積み重ねていき、無事出産費用をまかなうことができたんです。

180度の変化


それからは自分の手でお金を生み出せることが嬉しく、
どこまで行けるかやってみようという気持ちに変わっていき、
半年後には月200万円の売上を作ることができました。

ちょうどそんな時、知り合いからの紹介で、被災地のママ達が自分で仕事をするための講座に参加することになったんです。

到着してみると、みんなすごく暗い顔をしていました。
震災後、皆職を無くしており、お金がないことで子どもを残して自殺してしまう方もいたんです。

衝撃的でした。

私自身、お金がなかったものの、選択肢を知ったことで自らお金を稼ぐことができるようになりました。
だからこそ、知っているか知らないかの違いしかなかったんですよね。

その話を聞いて、考え方が180度変わったような気がしました。

それまでは、自分の売上を上げることが目標だったのが、
そういった選択肢を色々な人に知ってもらい、チャレンジする人が増えてほしいと思うようになったんです。

知るだけでキッカケになると思えたんですよね。

女性の人生をもっと自由に


それからすぐに、輸入販売のオンラインスクールを立ち上げました。
アパレル系の商品を扱い、下は18歳から上は70歳までの方々に、
仕入れから販売までの一式を教えています。

ただ単純にお金を稼ぐだけではなくて、その先にある、それぞれのやりたいことを応援したいという気持ちがあるんですよね。

また、自分自身、人間関係のトラブルで悩むことが非常に多かったため、
知り合いとの出会いをキッカケに四柱推命を勉強するようになり、
人生を好転させるツールとして、人に教える仕事も始めました。

自分の人生を自立できてからは、本当にやりたいことをできるようになった気がします。
だからこそ、これからは、こんなに自分勝手にやりたいことをやっている人がいるんだよ、ということを知ってもらうことで、
女性の人生がもっと自由になるキッカケを提供していきたいと思っています。

そのためには自立することが必要だと思うので、手段になりうることを伝えていこうと思うんです。
そうすることで、多くの人がやりたいことをできると思うんですよね。

2014.08.04

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