「仕事はつまらないもの」ですか?
新卒採用支援のベンチャーで代表を務める新治さん。現在の就職活動・新卒採用の変革を掲げ、就職活動生向けのメディアを運営しています。 今の時代に適した採用とはどんなものなのか、どんな想いで取り組まれているのか、お話を伺いました。
新治 嘉章
しんじ よしあき|人材採用コンサルタント
株式会社ジョブウェブの代表として、
新卒採用メディア「ジョブウェブ」の運営、海外インターンシップ・就職活動、イベント運営などの事業を行う。
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体育会とバイトだけの学生生活
大学時代、体育会に所属し、ソフトテニスに打ち込んでいました。
テニスの練習にバイト、ゲーム・飲みが繰り返される毎日でしたね。
就職活動を意識し始めたのは、大学3年生頃からでした。
ソフトテニスでは食べていけないな、という危機感があったんですよね。
ところが、ビジネスの事はあまりよくわからない。
部活のOB会で社会人の先輩と接する機会もありましたが、
正直、社会に出て働く事に、あまり良い印象を持っていませんでした。
でも、どうせなら楽しく働きたい、
そこで思いついたのが、パイロットになる、ということでした。
理由はすごく単純で、空を飛ぶのが楽しそうだと思ったんですよね。
そんな考えでJALの説明会に参加しました。
仕事を楽しむ大人もいる
説明会には参加したものの、パイロットは色々と条件が厳しく、早々に諦める事になりました。
どうしたものかと考え、隣にあった人材業界のブースにふと立ち寄ったのを覚えています。
そこでたまたまインターンの説明を聞き、興味本位ながら参加してみる事にしてみました。
当時は、こんな仕事もあるんだ、くらいの印象でしたね。
ところが、インターンで扱った組織課題の解決というテーマにとても関心を持ったんですよ。
自分自身、体育会で似たような課題を経験していた事もあり、取り組んでいてとても楽しかったですね。
なにより、自分の知らない仕事でも、楽しんで働く人がいる、ということに気付いた事は大きな発見でした。
同時に、それを学生が知らないことが、すごくもったいないと感じました。
自分の周りの友人でも「仕事はつまらないもの」と考えている人が多かったのですが、
それは単に「知らないこと」が原因でした。
そんな経験から、「仕事を楽しむ大人を増やす」ということに携わりたい、と思うようになりました。
人生の中でも大きな割合を占める仕事を楽しむことで、人はもっと豊かになるんじゃないかと思うんですよね。
時代に合う採用をつくる
そんなビジョンから人材業界に入り、新卒採用に携わる事になりました。
入社以来、就職活動・新卒採用を変えたい、という想いで働きましたね。
これだけ時代が変化しているのに、採用手法は変わっていないと思うんですよ。
高度成長期には必要な物が足りていなかったので、何が必要な仕事か分かりやすかったと思います。
ただ、現代は暮らしも豊かになり、選択肢も増えた。
なにが良い仕事か定められないからこそ、解を欲して悩む人も現れる。
正直、どんな人生でもいいと思うんですよね。
その人がやりたいと思える事、楽しいと思える事ができればいいんじゃないかなと思います。
その中で採用支援会社が担う役割はとても大きいと思います。
就職活動に関して解を提示するのは簡単だし、影響力もあります。
ただ、学生自身の頭で考えて決断することが大事だと思うので、
ある方向へ誘導するようなメディアにはなりたくないな、と思います。
誰も歩いていない雪道を歩くような面白さ
昨年、新卒入社から7年目に、代表取締役に就任する事になりました。
正直、自分が経営者になるとは思ってもいなかったので、とても驚きました。
代表になってからは、感情がジェットコースターのように推移していますよ。
やるか否か、やり続けるか否か、ものにするか否か。
不安もありますし、危機感も感じています。
でも、やっぱり面白いですよ。
誰も歩いていない雪道を歩くような感覚です。
一度きりの人生、自分のビジョンに向けて挑戦し続けていきます。
2014.02.22