自分が見つけられずに困ってませんか？
心理カウンセラーとして活動をしながら、”パーソナルプロデューサー”として、自分らしく一歩踏み出すきっかけや、変わるきっかけを提供しようとしている堀口さん。一体どんなことをしようとしているのか、そこにどんな想いがあるのか、伺ってみました。
堀口直人
ほりぐち なおと|パーソナルプロデューサー
「人が変わるきっかけを提供する」をテーマにパーソナルプロデュース（ファッション、恋愛、仕事…etc）事業を行っている。
堀口直人 Facebookアカウント
競争社会での成功
大学卒業後、大手ホテル/ブライダル会社と、社員研修や組織開発をおこなう人財系ベンチャーで、
法人営業担当として働きました。
両方とも人に恵まれ、情熱をもって働いていました。
２社目の会社を退職した後、次の外資系生命保険会社には、ヘッドハンティングで入りました。
保険営業は友達をなくす、という理由で家族からは反対されていましたが、僕にはその環境が魅力的に映ったんです。
働いている社員には熱気があり、いきいきしていたし、何より、生命保険は一生のお付き合い。
お客様と友人のような関係を築きたかった僕にとって、加入してから一生にわたってお付き合いできるという点にとても惹かれましたね。
数字にとても厳しい、競争思考の会社でしたが、一生お付き合いをするお客さんの事を本気で考え抜き、
仕事に全力を費やし続けたことで、高い成果を収めることができました。
お金の面でも不自由をすることがなくなり、表向きの生活は格段によくなりました。
こころはボロボロだった
ところが、収入が増える反面、精神はどんどんボロボロになっていました。
毎日が競争の繰り返しで、ひたすら数字を追うばかり。
気付けば、自分が何故働くのか、何がしたいのかさえわからなくなっていました。
全く幸せではなかったんです。
お金は大切かもしれない。でも、それだけでは幸せにはなれないと感じましたね。
気付けば、どこか変わってしまっていた、大切なものを失ってしまった自分がいました。
毎日毎日、二年間にわたる上司からの人格否定。
今まで築き上げた自信がなくなりました。自分のことが完全に分からなくなってしまったんですよ。
ポキッと心の中で何かが折れた音が聞こえました。
度重なる競争に嫌気がさしていた事もあり、もう限界だと感じましたね。
そのままうつ状態になり、会社を離れる事になりました。
「堀口直人」として、どう生きたいのか
退職後は、自分がなにをしたいのか考え続けました。
本当に何にもやる気がない期間がありましたね。
本などを読んで、しなければいけないことは分かるんだけど、行動が起きない。
ある時、「そろそろ何かしなくては」と感じ、宮城県石巻に行ったことがありました。
現地では、一ヶ月間復興支援に携わりました。
不思議なことに、そこでは自然にリーダーシップをとる事が出来、
夜はボランティアスタッフの悩み相談を受けるようになりました。
ぼんやりとですが、こういうのも悪くないなと感じたのを覚えています。
東京に戻ってからは、転職活動を行いました。
希望したいわゆる大手の会社は役員面接まで進むのですが、最後は決まって、
「堀口君はまた辞めるでしょ？」という言葉。
人は「過去」でしか人を判断しない、そんなことを痛感しました。
であれば、過去を全て捨ててしまおう、そう感じたのが転機でした。
競争と比較の中で築いてきた自分の過去は、本当の自分ではない、
“must”を強いられる環境で消えていた自分の“will”に目を向けよう、
そんな気持ちになる事が出来ました。
そんな時、まず頭に浮かんだのは「直人」という自分の名前でした。
真っ直ぐ伝え、素直に受け止める。
相反する両方の意味が含まれたこの名前に、自分の生き方は全て語られていました。
灯台下暗しとはまさにこのことで、
僕は、自分の名前の中に、本当の自分を見つけました。
真っ直ぐ伝え、素直に受け止めることで、人のためになる事をする。
そんなことをしたいと思い、心理カウンセラーとしての仕事をしています。
今後はパーソナルプロデュースという仕事を始めていこうと思っています。
人生を変えるきっかけを作りたい
これからは一歩が踏み出せない人のプロデュースをしていきたいです。
いろんな分野のエキスパートと、一定期間一緒に行動することで、
考え方や経験を共有出来ればと思っています。
人間の脳細胞は３週間で入れ替わるんです。
それだけ一緒にいたら、どんな人も変わってしまうと思うんですよね。
ファッションやキャリアやブライダルなど、気が合う仲間とつくったチームでプロデュースを
していきたいですね。
僕は恋愛とファッションが得意なので、そのプロデュースをしようと思います。
やりたいこと“will”を形にしていく事が、今はすごく楽しみです。
2014.02.21
