大学入学後は、先輩や友達とサークルを立ち上げたり、アルバイトに精を出したりしていました。特に大手量販店のバイトでは、新店舗の立ち上げメンバーとして店作りから携われて面白かったですね。

あるとき、バイトの先輩に誘われて、パチスロに行ったんです。最初は何が楽しいのかよくわかりませんでした。じっと座ってひたすらガチャガチャやるだけで、めったに大きい当たりも出ないからイライラしましたね。

だけど、偶然自分の狙い通りに当たった瞬間、今まで感じたことがないほど強烈な快感を覚えたんです。一種の万能感のようでした。それが忘れられなくてパチスロに通うようになり、気が付いたら完全にはまっていました。毎日朝9時に開店を待って並び、ご飯を食べるときと寝るとき以外はパチスロをやっていましたね。かなりやりこんでいたので、めちゃめちゃ稼げるようになりました(笑)。

でも、たくさん稼いで感じたのは、喜びではなく虚無感や罪悪感でした。誰の役にも立っていないのに、お金だけいっぱい持っている状態が後ろめたくて。朝、パチスロ店の前に並んでいると、出勤するサラリーマンが通るので、目が合わないように下を向いていました。きちんと会社で働いて、労働の対価としてお金をもらっている人達が眩しくて。「この人達からみたら、俺なんて生ごみじゃん」と思っていました。

誰かの役に立って「ありがとう」と言ってもらい、対価としてお金を稼ぐことに憧れが生まれましたね。お金を稼ぐのをゴールとするのではなく、他者に貢献をし、対価としてお金をもらうプロセスを大事にしたいと強く思いました。

そんな時、仲良くしていた友達に「ギャプライズという会社を立ち上げるから、メンバーにならないか」と誘われました。卒業間近なのに就活も勉強もせずフラフラして、パチスロをやめられないでいた自分に声をかけてくれたんです。一緒に働きたいと思いましたが、社会経験もない今の自分じゃ役に立たないと感じ、大学卒業後は金融会社の営業職に就きました。そこでスキルを磨こうと考えたんです。

しかし、実際に働いてみると、その会社はお客様のためというより、会社の利益になればそれでいいような風潮がありました。ここにいても自分が思い描く、人に貢献して感謝されるような仕事はできないと思い、2カ月半くらいで会社をやめ、ギャプライズに参画しました。