人を輝かせ、自分も輝かせる。「語学を学ぶ」が持つ可能性を信じて。

【株式会社ジャパンビジネスラボ提供】「語学を通して人生を輝かせる」をビジョンに掲げる語学スクール「プレゼンス」の代表を務める刈谷さん。元々は受講生だった刈谷さんがスクールの理念に共感し、代表を務めるまでには何があったのか。お話を伺いました。

刈谷 洋介

かりや ようすけ|株式会社ジャパンビジネスラボ常務取締役、語学コーチング事業プレゼンス代表
「語学を通して人生を輝かせる」をビジョンに掲げる語学スクール「プレゼンス」の事業代表を務める。「人々の人生を輝かせる」を人生のミッションに据え、メンバーや受講生を輝かせるため、日々尽力している。

※この記事は株式会社ジャパンビジネスラボの提供でお送りしました。
▼刈谷さんが代表を務める語学コーチング事業「プレゼンス」

他人は気にせず、自分の気持ちに従う


宮城県仙台市で生まれました。小さい頃から音楽が好きで、音楽の成績だけはすごく良かったです。特に歌が得意で、学芸会の主役で脚光を浴びたことから、小学校4年生のときに演劇部に入りました。

ところが、入部すると周りの男子から「お前、女かよ。男は運動部だろ」と言われ、いじめられるようになりました。女子しかいない部だったので、周りから不自然に思われたのかもしれません。

ことあるごとに悪口を言われ、仲間はずれにされるのが辛くて、毎晩泣いていました。でも、やめはしませんでした。母から常々「他人がどう思うかではなく、自分がどう思うかが大事」と言われてきたので、自分のやりたい気持ちに素直に従おうと思ったのです。母の教えに助けられ、小学校卒業まで演劇部をやり遂げました。

中学生になると、今度はバスケットボールに夢中になりました。東京で2位、関東大会でもベスト8になったので、高校はバスケットボールの強豪校に行きたいと思うようになりました。偏差値が70近くあり、全く学力が足りなかったので先生からは「難しい」と言われました。それでも、自分の思いを大切にし、部活を引退してから受験までの半年間、猛烈に勉強しました。その結果、偏差値を30近く上げ、なんとか志望校への合格を果たしました。

文武両道の高校だったので部活と勉強に励んでいたのですが、海外志向が強かった姉の影響で洋楽をよく聞くようになり、再び音楽の魅力に惹かれるようになりました。高校生でありながらDJを始め、毎日8時間以上、DJミキサーのメッキが汗でぼろぼろに剥がれるまで練習しました。

音楽に没頭する中、やりたいことが見つかった感覚があり、受験勉強をする意味がわからなくなりました。そこで、外部の大学へ進学する人が多い中で内部進学を選びました。友達からは「お前、妥協しすぎ」と言われましたが、クラスメートの勉強の目的を知らなかったので、逆に「何故みんな受験勉強をしているのだろう?」と、とても不思議に感じました。

語学スクールとの出会いで人生が変わる


大学に入ってからもDJばかりやっていました。アルバイト代は全てレコードにつぎ込む生活で、暇さえあれば渋谷のレコードショップに足を運んでいました。ただ、ずっと親のスネをかじって生きるわけにはいかないとも感じていました。そこで、DJバトルに出て関東大会で上位入賞できなければ就職しようと決めたんです。

必死に練習して大会に臨みましたが、悔しくも結果は出ませんでした。期限通りに結果を出せなかった責任感もあり、自分への約束通り就職活動を始めました。

どんな仕事がいいかと考えたとき、海外志向が強かった姉の影響もあったからか、漠然と、世界と関わる仕事に就きたいと思い立ちました。学生時代にネイティブとコミュニケーションが取れずに悔しい思いをしたこともあり、もっと語学を鍛えて世界を見たいという気持ちもありました。いくつか内定をもらった企業の中から、資材の調達や物流をグローバルに行う企業に就職しました。

就職してすぐ、周りの社員と自分との差に愕然としました。特に語学の能力にギャップを感じ、このままでは自分の居場所はないなと思って本格的に英語の勉強を始めました。

語学スクールを調べたり、本屋に行ってテキストを探したりする中で、気になる本を見つけました。語学コーチングスクールであるプレゼンスの創業者が書いた本で、その思想や語学に対する熱い思いが書かれていました。

特に「語学は人生を輝かせるツール。語学を学ぶ中で徹底的に自分と向き合い、語学習得の先にある本当にやりたいことを見つけよう」という思想に衝撃を受けました。他のテキストと違って、英語よりも、生き方により多くのフォーカスが当てられている内容だったからです。

そこから、著者が経営している語学コーチングスクールに興味を持つようになりました。説明会に行ってみると、コーチの方から「語学習得がゴールなのではなく、その先で自分が何をしたいのかが重要だ」と言われ、書籍に書いてあった通りの考え方で運営されているんだと思いました。他のスクールとは違い、語学習得以上の、生きる上で大切なことが学べそうな気がしたので、スクールはここにしようと決めました。

通い始めると、コーチと呼ばれる講師の方たちの受講生への接し方に感動しました。語学はもちろん、人生の悩みに対しても真剣に相談に乗ってくれて、受講生一人一人の人生に向き合ってくれているなと思いました。語学習得がゴールではなく、私の人生まで考えてくれる姿勢に感動しました。

そうやってとことん人の役に立とうとしている姿を見ているうちに、次第にコーチという仕事に惹かれるようになっていきました。受講生一人一人と密に関わり、直接的に役に立てる仕事は素晴らしいと感じ、自分もコーチとなって誰かの人生の力になりたいと思うようになったのです。

もっと人生経験を積まなければ


コーチになって受講生の役に立つためには、もっと人生経験を積まなければならないと考えました。スクールの受講生は、語学習得の先にそれぞれが様々なキャリアプランを描いています。自分がコーチになった時に、より幅広いキャリアについてアドバイスできて体験談を話せた方が、多くの受講生の役に立てると思ったのです。

そこで、会社に駐在員の希望を出し、上海で勤務しました。駐在員として約2年半ほど働き、ある程度海外でのビジネス展開について知見が溜まったところで、コーチを目指す決意をし、駐在中ではありましたが退職しました。自分の進路に理解を示してくれ、送り出してくれた同僚や上司たちには感謝の気持ちでいっぱいでしたね。

退職後は、受講生の中にはビジネススクール留学を目指す方も多いので、イギリスの経営大学院に留学して、MBAを取得しました。

その後、創業者の方から語学スクールのメニューの一つとして、中国語コースの新設を考えており、私をそのコースのコーチとして迎え入れたいと言われました。中国語については、駐在中に使っていたものの、業務は英語がメインでしたので、中国語力強化の為、大学院の同級生よりも早く卒論を提出し、中国の大学に中国語留学をしました。

帰国後、晴れて語学スクールのプレゼンスを運営する株式会社ジャパンビジネスラボにコーチとして就任しました。

自分が感動した思想を受け継ぎたい


入社を3カ月後に控えた頃、心から尊敬していた創業者の方が他界しました。彼と一緒に働くのが夢のひとつだったので、ものすごく悲しく、そして悔しかったです。創業者の体調が悪いことは、イギリスにいたときに当時の代表から聞いていたので、妻と毎日のように、イギリスのマンション近くの教会に通い、体調の回復を祈っていました。訃報と同時に、創業者が最後に内定通知を出したのが自分だったと知り、彼の思想や意思を継いでいかなかければという責任感を強く感じるようになりました。

入社してからは、英語コーチングのコースを担当する一方、中国語コースの立ち上げにも携わりました。入社当初はずっと憧れていたコーチになれたのがあまりにうれしく、隠れて一人で泣いたほどです。コーチになりたいと思った日から、5年越しの想いが成就したのです。お金や地位や名誉ではなく、本当に欲しいと思っていた、誰かの人生の役に立てる仕事を手に入れられたと、心から実感できました。

実際に、受講生が熱心に相談しに来てくれるときなど、自分が人の役に立てていると実感できた時は感極まる思いでした。

コーチになってから2年ほど経った頃、全社の執行役員兼語学スクール通学部門の責任者をやらないかと打診がありました。メンバーを率いたり合理的に決断することが苦手な自分に、果たしてこのような大役が務まるだろうかと悩みました。一方で、創業者の方が他界してから、彼の意思や思想はいずれ薄まってしまうのではないかという危機感も抱いていました。

悩んだ結果、不安や葛藤よりも、彼から最後に内定をもらった自分が、その思想を受け継がなければという使命感が勝り、翌年、語学スクール全体の代表に就任しました。

自分らしくあり続けたい


現在は、語学スクールを経営するジャパンビジネスラボの常務取締役を務めるほか、語学コーチングスクール「プレゼンス」の代表を務めています。

プレゼンスでは、英語と中国語を2カ月という短期間で習得することを目標として掲げ、TOIEC、TOEFL、英会話やHSK(中国語検定)など複数のコースを展開しています。

自分の使命は、経営、マネジメントはもちろん、創業者の思想を仲間や受講生たちに伝えていき、「プレゼンスらしさ」を引き継いでいくことだと考えています。今のメンバーがずっと運営に関わることは不可能で、事業を継承するには、想いを誰かにつないでいかなければならないからです。

プレゼンスらしさとは、語学のメソッドを教えるだけではなく、語学を通して人生を輝かせるところにあります。語学を習得するメリットは、単にキャリアの選択肢が増えるだけではありません。語学を学べば、英語の記事を英語で、中国語の記事を中国語で読めるようになります。日本から日本語でしか捉えられなかった世界が広がり、より多くの情報に触れ、選択肢が広がります。

また、世の中の動きを自国からの視点だけではなく、より俯瞰した視点で見る力を身に付けられます。その結果、自分自身も俯瞰して捉えられるようになり、より高い精度で、やりたいことや人生の目標が見つけられるのだと思います。我々はその後押しをしていきたいのです。

語学メソッドは他社にも真似できますが、その背景にある「人生を輝かせたい」という思想までは真似できないと思います。プレゼンスは創業者が27年前に我究館というキャリアデザインスクールを創設し、そのメソッドが源流になっている語学スクールです。人々の人生を輝かせるために、語学というツールを使っているという表現の方がより正確かと思います。それこそが他の語学スクールではなく、プレゼンスが選ばれる理由になるはずだと思っています。

これからもその思想を受け継ぎ、良い意味で「プレゼンスは変わらないね」と言われ続けることが目標です。

個人としては、いつまでも自分らしくありたいと思っています。代表という立場もあり、仕事をする上では合理的な決断を迫られる場面が増えてきました。経営に関わる意思決定を実行するときは、楽しいことばかりではありません。そういうときでも、自分がこの会社に入りたいと思った気持ちを思い出し、自分がどう思うのかを大切にして、メンバーと議論し、語り合い、メンバーたちの人生、受講生の人生、そして自分自身の人生が輝くように、日々尽力していきたいと思っています。

2019.05.16

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