高校卒業後は神戸のプロレス学校に進むことに。両親はどうせすぐに戻ってくると考えていたようで、すんなり行かせてくれました。

半年ぐらい神戸で練習して、その後海外で1年練習しました。他の選手と比べて、体格が小さく、運動神経もよくなかったので、周りの練習生との差を痛感させられる毎日。

このままでは周りの人たちに勝てないと思い、学校をやめることを決意しました。しかし、プロレス自体をやめるつもりはなく、学校で一通りプロレスの基礎は学んでいたので、ここじゃなくても、どこかではプロになれるかもしれないと思っていました。そこで、日本に帰ってゼロから他の団体のテストを受けようと考えました。

学校のメンバーには本心を言えなくて、普通の仕事をすると言ってやめることに。すると、先輩の1人に「お前どこの団体を受ける気だ?」と聞かれました。自分の考えを全部見透かされていたんです。

どこを受けるかは決めてないと話すと、「いきなり他の団体受けると感じ悪いから、1年待て。その間練習見てやるから」と言われました。自分のことを考えて動いてくれていることがわかったので、先輩の言うことに従うことに。日本に帰ってからは体力づくりに励み、1年後、その先輩からDDTプロレスリングを紹介してもらいました。テストに無事合格し、入門3カ月後にデビューしました。

DDTには若手のデビュー戦の対戦相手を担当するレスラーがいて、その選手に潰されれば、レスラーとして認めてもらえないという慣習がありました。そのため、デビュー戦はかなりプレッシャーのかかる試合でしたが、なんとかつぶされずに戦い抜き、相手のレスラーに「お前は合格だ」と言われたときは、うれしさよりも安堵感が強かったです。