北海道札幌市で生まれ育ちました。父の影響で小学生のときから科学雑誌を読んだり科学番組を観たりしていました。一度考えだすと止まらない性格で、宇宙の起源や生命の成り立ちについてもどっぷりはまり、考え込むようになりました。

しかし、宇宙や生命は解明されていないことばかりで、いくら考えても答えが出ないんです。どうせ考えるなら、もっと自分に意味のあることを考えたいと思うようになりました。

あれやこれやと考えるうちに、人生を大好きなゲームに見立てる考えにたどり着きました。人生は幸福感というスコアをどれだけ稼げるかのゲームで、いいことがあれば加点、嫌なことがあれば減点するのです。例えば、給食のパンがおいしかった、プラス5点、好きな子と目が合った、プラス10点、といった具合です。毎日点数を出し、その累積点数を増やす日々でした。

日々を重ねるうち、点数は自分次第と気づきました。例えばコッペパンを食べたとき、「口の中がパサパサして味気ないなあ」でマイナス3点になるのか、「牛乳と一緒に飲むとおいしい」でプラス10点になるのか、それは自分次第だと。スコアを上げるには、物事をいかに前向きに捉えるかが大事と気づいたのです。

そこで、その思考を身に付けるため、ネガティブをポジティブに考える訓練を始めました。例えば、まず友人に最近あった嫌なことを聞きます。次に、集めた嫌な事をどのように考えればプラスの得点に、しかも高得点にできるかを考えます。授業中ずっとそんなことばかり考えていました。

そんなある日、友達に後ろから蹴られ、雪解けの水たまりに突き落とされました。冷たい上に泥だらけ。怒りに身を任せて殴りかかろうとした瞬間、「自分が人にされて嫌なことは、他の人にしてはいけないと、身をもって知れる機会になったな」という考えがひらめいて、殴るのをやめました。自分でも気づかない間に物事を前向きに捉える思考が身に付いていました。