香川県丸亀市で生まれました。父が銀行員で全国転勤があり、奈良、東京、埼玉と転々して、小学校から埼玉県志木市に落ち着きました。

子ども時代は活発で、新しい遊びを創るのが好きでした。例えば公園では、「下はワニのいるゾーンだから落ちたらだめ」など独自のルールを決めて、公園の周囲の柵の上を歩くなどして遊んでいましたね。

勉強でも、教えられたのと違う解き方を自分で考えていました。言われた通りにやるよりも、自分で考えた方が面白かったんです。もともと頭は良かったみたいで、小学6年生のとき初めて受けた全国模試では、いきなり全国3位を取りました。

小学校中学年までの僕は一言でいうと「頭の良いジャイアン」みたいな感じでクラスのリーダー的存在でした。しかし小学4年生のある日、クラスでクーデターが起きて「小国くんについて」という学級会を開かれました。クラスのみんなが僕についての手紙を一斉に書いて、放課後に先生からその手紙を渡されたんです。

手紙には、僕の悪いところが書かれていました。「ファミコンの順番を守らない」から始まって、「ずるい」とかいっぱい書いてあって。それを全部読んだ時に、「自分の中にはモンスターがいる」と思ったんです。

僕にはリーダーシップがあり、創意工夫で場を明るくしたり、一見人気者にもなれるけれど、それが悪い方向に出ると独裁者になってしまう。自分の中には何をしでかすかわからないモンスターがいるから、これからそいつと付き合っていかなきゃいけないんだと思いました。

自分をコントロールしないと危険だという意識が生まれ、それからは物事にあまり熱中することができなくなり、ちょっと冷めた感じになりました。性格も、活発なだけじゃなくて暗い面が出てきたように思います。

中学、高校では、自分で何かを成し遂げたという経験はほぼなかったです。バスケ部に入り中学高校とずっとやっていましたが、集中が続かなくて、どこか中途半端に終わりました。一生懸命やっている人をかっこいいと思うけれど、自分が熱くなるのが嫌で逃げていました。

勉強も、同じことの繰り返しができなくてすぐに飽きてしまうので、だんだんついていけなくなりました。大学受験まで全く勉強しておらず、志望した大学は全て落ちて、浪人して予備校に行きました。ほとんどの授業は興味が持てませんでしたが、自由に考えられる論文や壮大なストーリーのある世界史の授業は好きになりました。

勉強して迎えた2度目の受験でしたが、インフルエンザにかかり、高熱のまま試験を受けて全部落ちました。どうしようかと思って本屋に行ったら、東北の国立大学の赤本を見かけました。二次試験が論文だったので、いけそうだと思って受験。なんとか入学が決まりました。