12歳のときに新潟中越地震、15歳のときに新潟中越沖地震と、2度の大きな地震を経験しました。特に中学3年のときに発生した新潟中越沖地震の揺れは大きく、僕の家もガスや水道などライフラインが止まりました。

そんな中、近くの学校のグランドに自衛隊員が来てくれて、物資を配給してくれたりお風呂を沸かしたりしてくれました。地震で恐怖や不安を感じていた僕にとって、助けてくれる人の存在は心の支えになりましたね。僕がふざけて敬礼の真似をしたら、隊員がビシッと返してくれて、嬉しかったです。乗っていた車両もかっこよくて、「ああこんな世界があるんだ」と感動しました。困っている人の力になるって、素敵だなと思いました。

高校受験は志望校に落ち、併願していた私立高校に進学しました。偏差値40くらいの学校で、素行不良の生徒が多かったです。「ここに3年間通うの?」と絶望しましたね。勉強に打ち込むことはなくて、友だちと遊んで過ごしました。気づけばそんな学校で、クラス内の成績が下から2番目になったこともありました。

大学受験はしたものの、自衛隊への憧れは消えず、入隊試験を経て航空自衛官になりました。一般曹候補生という自衛官を養成するための制度があって、僕はそれに応募しました。18歳以上27歳未満であれば、高卒はもちろん、大卒や社会人経験者も申し込めました。入隊試験は筆記や身体検査でした。

自衛隊では、規律が厳しい生活を送りました。朝6時に起床ラッパが鳴ったら1分ほどで着替え、宿舎前で点呼をされ、筋トレやランニングをして朝食を食べます。日中は射撃訓練やほふく前進の練習など、ひたすら体を動かすんです。苦しいことがあっても、仲間がいるから乗り越えられました。「あいつがまだへこたれてないのに俺がへこたれるのはプライドが許さない」と思えたので。精神的に鍛えられましたね。